開学15年目の春、事業構想修士は967名に 承継コースは初の修了生を輩出
2012年に文部科学大臣の認可を受け、東京・南青山に開学した事業構想大学院大学。2018大阪・福岡、2019名古屋、2022仙台と校舎を広げ、現在は海外を含む広域から多様な社会人が集結する知の拠点へと進化を続けている。今春、新たに137名の事業構想修士(MPD:Master of Project Design)を輩出した。

全国5校舎のハット・トス/令和7年度学位授与式(2026年3月20日)
13期 137名に学位授与
構想力で未来を拓く
2026年3月、令和7年度の学位授与式が東京・名古屋・大阪・福岡・仙台の全校舎同時中継で執り行われた。全校137名の第13期生が、2年間の専門職学位課程を修了し、事業構想修士(MPD)の学位を取得した。各会場には理事・評議員、教員、来賓、関係者が集い、それぞれの歩みを讃えるとともに、新たな門出を祝福した。式典では一人ひとりに学位記が手渡され、各校代表者による謝辞では、事業構想研究を通じて得た気づきや学び、支えてくれた所属企業や家族への感謝、そして今後の挑戦に向けた決意が、それぞれの言葉で語られた。
田中里沙学長は式辞において、「私たちは今、先行きが見通せない緊迫の時代の只中にいます。多くの人が現状に立ち止まる中で、自ら理想を掲げ、より良い未来を構想しようとする皆様の姿勢には、これからも益々大きな期待がかかってきます」と述べ、祝意とともに、仕事と研究を両立しながら構想を磨き上げてきた修了生の歩みに敬意を表した。さらに、校舎の枠を越えて育まれた院生・修了生同士の連帯感やコミュニケーション力に触れ、「互いに助け合い、臆することなく意見を交わし合う『共創の姿勢』こそが、現代において最も価値ある力である」と強調した。そのうえで、「知性と『繋がる力』を羅針盤に、新しい景色を創り出してほしい」と呼びかけ、修了生の今後の実践に期待を込めた。

東京校(南青山・表参道)

仙台校(JRイーストゲートビル)
事業承継(次世代経営構想)コース
第1期生が修了
2024年度に、後継者育成と企業の持続的成長を見据えて新設された「事業承継(次世代経営構想)コース」の第1期生が修了を迎えた。本コースでは、新規事業の創出に加え、既存事業の再構築を含め、将来の事業の柱や組織の在り方を見据えた「事業承継構想計画」の策定に取り組む。事業を「受け継ぐ」ことと「創り出す」ことを統合した新たな構想領域への挑戦が、ここから本格的に社会へと展開していく。
修了という節目を迎えた院生たちは、それぞれのフィールドで、自らの構想を実装していく。その挑戦は、新たな価値を生み出し、社会の一翼を大きく担っていくだろう。

名古屋校(JRゲートタワー)

大阪校(グランフロント大阪)

福岡校(JRJP博多ビル)

全校137名に学位記が手渡された
令和8年度 事業構想大学院大学入学式
多様な社会人が集結
135名が研究をスタート
今春、第15期生として135名が事業構想大学院大学の門戸をたたいた。海外を含む全国各地から多様な分野・職種の社会人が集い、2年間にわたる事業構想研究をスタートさせている。
4月4日に挙行した入学式では、各校代表者が決意と抱負を力強く宣誓した。代表者5名をみても、地方銀行で人材育成に携わり地域価値の創出を志す人、金融機関に勤務し地域に共感される事業の創出を目指す人、木材加工会社を経営し産業の持続可能性と新たな事業領域の開拓に挑む人、医師として地域医療に従事しながら事業承継や多角的展開を見据える人、企業の事業承継を担う立場から新たな価値創出に取り組む人など、その背景は多岐にわたる。
先行きの不確実性が高まり、産業構造や社会システムの転換が加速する中で、既存の枠組みや成功モデルだけでは対応しきれない局面が広がっている。地域や組織の課題も複雑さを増し、単一の専門領域だけでは解決が難しい時代にある。こうした状況において求められるのは、自ら問いを立て、理想を描き、多様な主体と協働しながら新たな価値を構想し、実装していく力だ。分野を越えて知見が交わることで、これまでの前提や常識が問い直され、新たな発想や方法が生まれる。対話と試行の積み重ねによって構想は磨かれ、やがて具体的な事業へと昇華していく。こうしたプロセスこそが、イノベーションの源泉となる。
事業構想大学院大学は、「現状を変えたい」「組織や地域に新たな可能性をもたらしたい」「自らの経験と思いから未来を拓きたい」――そうした強い意志を胸に、多様な社会人がともに学び、研究する高等教育機関だ。今回入学した135名は、修士課程の学びと研究を通して、社会動向を的確に捉え、個性や強み、経営資源を活かしながら、新たなアイデアを生み出し、事業構想計画を練り上げていく。2年後、どのような景色が広がるのか。新たな事業構想家の誕生に注目したい。

令和8年度 入学式(東京校)
社会人大学院(修士課程)

入学式の翌週から講義開始。1年次交流発表会では、各自が組織のビジネスモデルを発表し、互いの経営資源を共有した(写真左:大阪校、右:福岡校)
●事業構想研究科
-事業構想コース
-事業承継(次世代経営構想)コース)
●対象者
新規事業を作り上げたい人
承継者、承継予定者
創業経営者、現経営者
企業内起業を目指す人
起業・スタートアップを志す人
地域活性事業を志す人