伊勢志摩で展開するIXホールディングス VUCAの時代は、部下に訊け

伊勢志摩地域で様々な事業を展開するIXホールディングス。理念経営を基盤に地域課題の解決や事業拡大を推進している。高校生や大学生を巻き込んだ地域活性化プロジェクトや、世界的評価を受けたクラフトウイスキーなど、多岐にわたる挑戦で地域イノベーションの新たなモデルを築いていく。

浜田 吉司(IXホールディングス㈱ 代表取締役社長)

理念経営をもとに
会社組織の権限を委譲

IXホールディングス社長の浜田吉司氏の実家は、1707年に創業した和菓子屋「赤福」(伊勢市)だ。創業家の家系に生まれ、10代目の先代から、長男家が「赤福」とおかげ横丁を運営する「伊勢福」を承継し、それ以外の事業を次男家の浜田氏が引き継いだ。その中には酒造業「伊勢萬」、先代が創業した米菓製造業「マスヤ」などが含まれる。2000年には新たに介護事業にも参入。2001年にはそれらの会社を傘下に持つ持株会社マスヤグループ本社(現:IXホールディングス)を設立して社長に就任した。

2008年からは理念経営に着手する。その背景について「持株会社を設立した後も会社が増えていく中で、複数の会社を私1人で経営するのには限界があり、今後の成長に伴い経営がもたなくなると感じていました。会社の数だけ社長がいるのが理想ですが、地方では経営人材の獲得は容易ではない。それならば、どのような考え方で経営をしていくのかを言葉にして示し、それに共感してくれる仲間に仕事を任せていけばよいのではないかと考えました」と語る。

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