Kuradashi 社会性、環境性、経済性を同時に実現
利益第一主義ではなく、公益性も配慮したビジネスモデルが注目されている。株式会社クラダシはフードロスの恐れのある商品を市場価格の平均65%OFFで販売。売上げの一部を社会貢献活動団体への寄付や支援に充てる。CEOの河村晃平氏に、同社の事業「Kuradashi」について話を聞いた。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)
フードロスが「社会悪」として一般に認知されたのは、節分における「恵方巻」であろう。売れ残りや廃棄のシーンがSNSで拡散されたことで社会問題となり、2019年に農林水産省が食品業界団体に対して、需要に見合う販売計画と食品ロス削減を求める文書を通知したことで顕在化した。
その後、恵方巻は事前予約制の導入などもあり、沈静化したように見えるが、フードロス自体はまだ大きな社会的イシューだ。農林水産省の発表によると、日本は世界有数のフードロス大国で、年間ロス量は523万トン(2021年度推計値)で、国民全員がお茶碗1杯分のご飯を毎日捨てているのと同じ計算となる。
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