事業企画が探究学習に 東急×ロッテ「マチカシ」プロジェクト

株式会社ロッテと、東急株式会社、文化杉並教育イノベーションセンター(BSICE)が協働で学校へ展開する「マチカシ」探究授業プログラム。本業の強みを掛け合わせ、子どもたちに多層的な学びを提供している。

東急株式会社 亀田一誠氏

「街のファンを増やすお菓子」

東急の亀田一誠氏とロッテの金澤直樹氏が、それぞれに教育支援の事業化を目指す中でタッグを組んだのが「マチカシ」だ。東急の「まちづくり」とロッテの「お菓子作り」を組み合わせた学校向けの探究授業プログラムだ。

「マチカシ」のゴールは「街のファンを増やすお菓子を考えよう」。例えば、1つのグループのなかに「商品開発」と「企画・開発」の2チームを作る。各チームが東急のまちを観る視点とロッテの商品開発手法を学んだ上で、知見を共有しながら調査や検討を進め、最終的にグループとして街の魅力や街への愛着を表現するお菓子の新商品を提案するといった流れだ。進行方法や授業回数は、学校やクラスごとに最適な方法を教員と相談しながら調整する。

株式会社ロッテ 金澤直樹氏

子どもの未来のために教師を支援

東急の亀田氏は2024年、社内起業家育成制度を活用して探究学習の授業支援をスタートさせた。100年以上のまちづくりの歴史や鉄道などの多様な事業を持つ東急の強みを活かし、「まちづくり」をテーマに授業を提供する。

「まちづくりと同じくらい、『ひとづくり』を大事にするのが東急のDNAです。そして、『まちづくり』は、すべての子どもが当事者となり、通学路や駅など身近なものを『教材』にしながら考え、発想できる。探究学習の場として最適です」と亀田氏。

一方、ロッテの金澤氏は、新規事業開発に挑むにあたり、「お菓子を食べる以外にも子どもを笑顔にする方法があるはずだ」との思いを強めた。

「100名以上の先生にヒアリングした結果、探究授業で先生方を支援することが、子どもたちの未来づくりになると考えました。商品開発の発想法からパッケージデザイン、CM制作等、ロッテが日々やっていることが、まさに探究のプロセスだという確信のもと、授業として組み立てました」。

共創で立体的な授業に

亀田氏と金澤氏は教育関連展示会で出会って探究授業への想いに共鳴し、共創を目指した。金澤氏は「ロッテだけでは身の回りの人だけターゲット層になるが、東急の視点が加わると、『街を元気にするお菓子』となり、ターゲットの解像度が劇的に高まる」と説明する。亀田氏も「街を観る視点と、商品開発のプロセスが掛け合わさることで、問いが一気に立体的になります」と力を込める。

文化学園大学杉並中学・高等学校で「マチカシ」の授業に参加した生徒は、「商品企画などを、実際に企業で行われているプロセスで考えることができた。自分の生活が多くの企業の努力によって成り立っているという見方をするようになった」と感想を話した。

「マチカシ」を各学校のスクールポリシーやニーズを踏まえたプログラムにカスタマイズして提案、振り返りまでを伴走支援しているのがBSICEだ。3社で連携してプログラムをブラッシュアップしながらパートナーを広げ、挑戦を続ける。

 

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