創造的破壊が始まる 2022年・医療ヘルスケア7大トレンド

医学・行政・ビジネスの観点から医療・ヘルスケア業界の事業戦略を考える本連載。今回はデジタルヘルス領域の第一線から見る2022年のトレンドを7つの観点で考察する。社会に広がるDXの波は医療・ヘルスケア領域にどのような影響を与えるだろうか。

古い仕組みが解体され、
いよいよ新たな時代へ

筆者は、2022年を「スクラップ&ビルド」の年だと考えています。社会の既存システムの中で、おかしかったり違和感があったりしたところにいよいよメスが入り、変わらざるを得ない状況になるのではないでしょうか。新しいシステムにはもちろんデジタルが活用され、そして新しい姿への変革(トランスフォーメーション)が起きていきます。まさに、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を感じる1年になるはずで、昨年以上にDXに対応する企業・人と、DXに全く対応できない企業・人が分かれていくのではないかとも考えています。今回は、「2022年、医療・ヘルスケア業界のトレンドは何か」について、筆者の考えをお話します。

筆者は昨年から、年初に書籍『デジタルヘルストレンド』を数量限定で出版するプロジェクトを進めています。昨年(2021年)2月に初めて発売した『デジタルヘルストレンド2021』はありがたいことに半年で完売となる好評で、今は定価の3倍以上の高値で中古書籍が売られています。今年も2月中旬に『デジタルヘルストレンド2022』が出版されますが、本書で発表する2022年のデジタルを活用した医療・ヘルスケアビジネスのトレンド(デジタルヘルストレンド)7つを、先行して紹介します。

表 2022年のデジタルヘルストレンド

出典:筆者作成

 

医療DXによる大変化・
医療機関と患者の接点が変わる

7つのトレンドの中で筆者が最も関心をもっており、かつ大きな変化だと考えているのが「1.オンライン診療とCRM」です。これは、オンライン診療の制度が変わり活用が広がることで医療との接点におけるオンラインの比重が増え、さらにオンライン診療をはじめとする患者-医療機関間のオンラインでの接触がCRM(Customer Relationship Management:顧客管理)システムとして活用されるようになるということです。4月の診療報酬改定で、初診のオンライン診療と、初診の中で全く情報のない人に対しての診療前相談が始まることが予定されています。従来、医療機関と患者の接点は、医療機関に受診して始まる「対面診療」でしたが、多くの部分がオンラインで代替可能になると、オンラインに対応しているクリニックへ一定数の「患者さんの大移動」が起こり得ると考えています。

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