宮城県の成長を牽引する、新たなテック系スタートアップを創出

全国でスタートアップ支援を強化する動きが活発化しているが、宮城県では2023年5月に「テック系スタートアップ・サポートコンソーシアム宮城(テクスタ宮城)」を設立した。その設立背景や活動の特徴、今後の取り組みについて、事務局の宮城県新産業振興課に聞いた。

テクスタ宮城の準備会議(左、2022年12月)、設立総会(右、2023年5月)の様子

世界的研究拠点の東北大学を軸に
テック系スタートアップを支援

宮城県は2023年5月、産官学金が一体となってテック系スタートアップの成長支援を行うコンソーシアム「テクスタ宮城」を立ち上げた。宮城県では、これまでも仙台市が起業家支援やスタートアップ支援に積極的に取り組んできたが、同コンソーシアムでは県経済の成長を牽引する新たな企業価値の創造を目的に、テック系スタートアップに特化した支援を進めている。

「テクスタ宮城は、世界的な研究大学である東北大学を持ち、ものづくり集積地でもある県の特色を生かした、主に東北大学発のスタートアップ支援を視野に立ち上げたコンソーシアムです。全国で唯一の『国際卓越研究大学』への認定候補となった東北大学からは、数多くのスタートアップが生まれています。テクスタ宮城では、東北大学をはじめとする県内の大学発等テック系スタートアップをターゲットに支援を行っていきます」と宮城県新産業振興課でテクスタ宮城の事務局を担う小野寺研主幹、日下康範主事は語る。

テクスタ宮城を構成するのは、宮城県、仙台市、東北大学などの幹事会員をはじめ、東北と関わりのある県内外のものづくり企業、NEDO、JETROなどの支援機関、日本政策金融公庫、宮城県信用保証協会などの金融・VC、証券・保険、人材関連などの85社・団体だ。これら構成員の持つ知見やノウハウを活かし、すでに支援対象として42社のスタートアップが登録された。また、県内大学発のスタートアップだけでなく、県内企業と連携して事業活動を行ったり、県内大学と共同研究をしているなど、宮城県との繋がりがある企業も支援対象になる。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り72%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。