自動車用内装表皮材でトップシェア 循環型社会の実現へ踏み出す
自動車用の内装合成表皮材において国内で70%のシェアを占める共和レザー。長期ビジョンで「サーキュラーエコノミーを実現するトップランナー企業となる」を掲げ、自然由来の材料を導入するほか、リサイクル・リユース可能な環境負荷の低い製品の提案を目指す。
花井 幹雄(共和レザー 取締役社長執行役員)
「材料」「意匠」「製造」技術で
自動車用内装材のトップランナーに
共和レザーは1935年の設立以来、自動車、住宅設備、家具や鞄・靴などの表皮材メーカーとして、ウレタン合成皮革、塩ビ合成皮革やフィルムなどを製造・販売してきた。なかでも売上高の87%を占めるのが自動車用内装材だ。

デザイン性と耐久性、高級感など多様な機能を実現する自動車用内装合成表皮材
自動車用内装材は、1951年に自動車用塩ビ合成皮革を生産したのが始まり。以来、「内装用の表皮材を自動車メーカーと一緒に開発し、厳しい品質要求に応えてきた」と花井幹雄社長。主に中高級価格帯のセダン、ミニバン、SUVカテゴリーの車両で採用されており、特にリアシートでの使用頻度が高い。自動車用内装合成表皮材において国内では70%、世界でも2位のシェアを誇る。
自動車メーカーからの高い評価を支えるのは、「材料技術」「意匠技術」「製造技術」の卓越性だ。「材料技術」では、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、オレフィン系熱可塑性エラストマーなどそれぞれの合成樹脂の特性に合わせた適切な添加剤を配合し、混錬分散(均一に混合)させるノウハウに長ける。また、表面処理加工を施すことによって防汚性、抗カビ・抗菌性、昇温抑制機能など多様な機能を付与できるのも同社ならではだ。
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