人事・リスキルに留まらない可能性 人的資本経営の新サービス

乃村工藝社　感情推測でウェルビーイング空間設計

従業員エンゲージメントを高め、組織を活性化するには、オフィスも重要な役割を担う。空間デザイン大手の乃村工藝社は2023年2月から、感情推測でウェルビーイング空間の開発や活性化を支援する空間DXサービスを立ち上げた。

コア技術となるのが、同社が開発した「emograf（エモグラフ）」だ。360度カメラを使用した非接触型で、利用者に身体的な負担なく表情を取得し、リアルタイムで感情を推測・可視化する技術で、データは性別・年齢層の把握、複数人の表情を同時取得するなど複合的に取得。人流解析も併用して、感情起点で人がどう動き行動していくのか空間全体を多角的に捉えることも可能である。

本サービスでは、感情推測の分析結果をエビデンスとして、内装デザインやレイアウト改善、運営計画に反映。企業のウェルビーイング経営や健康経営指標の評価、施設の活性化策に活用などに役立てる。オフィスはもちろん、病院や高齢者施設、商業施設などの施設への導入や、エンタメ用途での活用も見込む。

emografを使った実証実験の模様