AIを「思考のパートナー」に 構想設計力を磨く

第1回では、AIによって知識の収集やアイデアの生成が容易になるほど、「何を実現したいのか」「何を問うべきなのか」を考える構想設計力が重要になることを述べた。では、その力をどう磨けばよいのか。私は、構想をつくる思考プロセスそのものに生成AIを組み込むことが有効だと考えている。

生成AIに「高齢者の孤立を解決する新規事業を考えて」と入力すれば、サービスのアイデアはいくつも出てくる。しかし、もっともらしいアイデアが出ることと、事業構想ができたことは同じではない。

事業構想には、誰のどのような「不」に着目し、どんな未来を実現し、どのような価値と仕組みで事業として成立させるのかという判断が含まれる。しかも、最初から正解が分かっているわけではない。構想は、実際に試すことで検証される仮説である。だから、AIに構想の完成品を求めるのではなく、構想に至る思考のプロセスにAIを参加させる。ここにAIを「思考のパートナー」として使う意味がある。

AIとの対話によって仮説の解像度を高めることはできる。しかし、それによって仮説が事実になるわけではない。顧客が本当にその価値を感じるのか、対価を払うのかは、実際に試してみなければ分からない。

図1 生成AI活用パターンの4類型

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