アーバンリサーチ 衣料廃棄物の解消と就労困難者の雇用を両立

2025年に開かれる大阪・関西万博の「参加型万博」を体現する「TEAM EXPO 2025」。衣料廃棄物の削減と就労困難者の雇用創出を図る「commpost」ブランドを展開するアーバンリサーチは、同プログラムの共創パートナーとして、他社とのタッグで理想とする未来社会の実現を目指す。

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

萩原 直樹 アーバンリサーチ 執行役員

小宮 「commpost(コンポスト)」ブランドを立ち上げた経緯について教えてください。

萩原 当社は「すごいをシェアする」という企業理念のもと、ライフスタイルを絡めてウェアやグッズなどを企画、製造し、全国約250店舗を展開するアパレル企業です。

「commpost」は、廃棄衣料品の解消と障害者雇用の創出という2つの社会課題の解決を狙って、2018年に立ちあげたブランドです。衣料品は、異なる素材が混ざっていて分別が容易でないため、再利用は難しいとされてきました。しかし、廃棄繊維を色で分けて付加価値のある素材に生まれ変わらせるColour Recycle System® を推進するColour Recycle Networkとの協働でそれが可能となりました。

commpostブランドからは、ごみ箱、ランドリーバッグ、鉢カバーなどとして使える「マルチパーポスバッグ」や、iPhoneケースなどが発売されている

2017年当時、アーバンリサーチは出店を加速していた時期で、障害者の法定雇用率を遵守するため新たな雇用創出の事業機会を模索していました。commpostの縫製作業については、障害者をはじめとする就労困難者の支援や住民主体のまちづくりをされている特定非営利活動法人暮らしづくりネットワーク北芝にお願いしています。

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