東北初のパンケーキ専門店 パンケーキでお客様もスタッフも笑顔に

「38mitsubachi」は東北初のパンケーキ専門店として、仙台市内に3店舗を展開する人気店だ。代表の星野氏は、千葉から仙台に移住し、専業主婦の状態からいきなり起業したという行動力の持ち主だ。その原点には、「カラダに優しいパンケーキを子どもに食べさせたい」という母親としての想いがあった。

星野 由加利(スマイルカンパニー 代表取締役)

行動力と勢いで
パンケーキ専門店を開業

「38mitsubachi」は、創業者である星野由加利氏の母親としての思いから生まれたパンケーキ店だ。星野氏は福島県出身。結婚後は千葉に住み、2人の息子を育てる専業主婦だったが、離婚を機に宮城県仙台市に引っ越した。

「21歳で上の子どもを出産したこともあり、仕事のキャリアを積む暇もなく専業主婦として子育てに没頭していました。シングルマザーになって、仙台で仕事を探しましたが、ほとんど面接で断られてしまいました。仕事に入れても短時間のパートで、とても2人の子供を養っていけるほどではありませんでした」と星野氏。

そこで星野氏は起業しようと決断する。そこからは持ち前の行動力で突き進んでいった。

「仙台に来て3カ月経った頃、社員として雇ってもらえないのであれば、自分で起業して何かやろうと気持ちを切り替えました。現実的で、夢があって、いつも満席にできるようなお店を開きたいと思いました。いろいろ考えているうちに、子どもにおやつとして、バターミルクを入れたパンケーキをよく作っていたことを思い出しました。なかなか材料が手に入らず、食品スーパーの紀ノ国屋まで出かけて購入して、子どものために焼いていました」

開店資金もノウハウも何もない中で、まず銀行に飛び込んで相談したが、担保も自己資金もなく、丁重に断られてしまう。何とか政府系金融機関である日本政策金融公庫から開店資金を借り入れして、2007年に開店した。

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