ASTRA FOOD PLAN 過熱蒸煎で隠れフードロスを削減

埼玉県富士見市のフードテックベンチャー、ASTRA FOOD PLAN。独自開発の食品乾燥装置「過熱蒸煎機」を販売すると共に、そのマシンを使って規格外農作物や野菜の端材などを高付加価値な食品パウダー「ぐるりこ®」に生まれ変わらせ、食の循環経済実現を目指す。

加納 千裕(ASTRA FOOD PLAN 代表取締役CEO)

食品の乾燥・殺菌装置
「過熱蒸煎機」を開発

ASTRA FOOD PLANの過熱蒸煎機は、過熱水蒸気を用いた食品の乾燥・殺菌装置だ。過熱水蒸気とは水の沸点である100℃を超えた蒸気のことで、同社では独自の技術によりボイラーを使わずに300~500℃の温度帯まで上げることに成功した。

過熱蒸煎機300タイプ(毎時 300㎏原料処理)

代表取締役CEOの加納千裕氏は「この温度帯では、水蒸気は乾いた目に見えない無色透明のガスのようになって、瞬時に食品の加熱や乾燥、殺菌ができるほか、低酸素空間も作れます」と説明する。

そのため、過熱水蒸気を使った場合は酸化を抑制しながら食品を乾燥できるというメリットがあるが、従来過熱水蒸気を発生させるには、本体と別にボイラーが必要で、エネルギーコストが高いことが課題だった。

「当社では過熱水蒸気を水から一気に作れるようにして、この課題を解決しました。簡単に言えば、ガスバーナーの炎の先端にセラミックを配置し、真っ赤な焼石の状態にしたところに水を噴射することで、一気に高温のスチームを発生させています。この技術を搭載した独自の食品乾燥・殺菌装置を、過熱蒸煎機と命名しました」

「過熱蒸煎®」はASTRA FOOD PLANの商標だ。過熱蒸煎機は食品の風味劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら乾燥と殺菌が同時にできることが特徴で、5~10秒という短い時間で乾燥や殺菌ができ、香りが良く、栄養価も高い食品粉末を製造できる。他の乾燥装置には熱風乾燥機などもあるが、乾燥には24時間以上の長い時間を要するものがほとんどだ。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り79%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。