2021年5月号
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SDGs×イノベーション

グランドグリーン テクノロジーで農業を「最適化」する

丹羽 優喜(グランドグリーン 代表取締役)

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農業は環境によい産業というイメージを抱く方も多いだろう。しかし、サステナビリティの面からは土地の改変・水資源の大量使用などの問題もある。バイオテクノロジーベンチャーのグランドグリーンは、テクノロジーによる最適化で持続可能な農業の実現を目指す。

丹羽 優喜(グランドグリーン 代表取締役)

“働き方”と“気候変動”に
ソリューション提供

グランドグリーンは2017年に設立された、名古屋大学発のベンチャー企業。代表取締役の丹羽優喜氏と取締役を務める同大学の野田口理孝准教授が中心となり創業したもので、野田口氏の研究成果をもとにした“つぎき(接木)”の特許技術〈異科接木技術iPAG〉を軸に事業を展開している。接木は特長の異なる植物を接ぐことで組み合わせ、味の改良や病気に強い種苗をつくる伝統的な農業手法だ。国内の育苗現場では一般的に採用されているが、同種か近縁の植物でなければ木や苗を接ぐことは難しいとされてきた。しかし〈異科接木技術iPAG〉は、特定の植物を媒介させることで、ほぼすべての植物を接ぐことに成功した。

他にも多様な研究成果を活かし、“先端テクノロジーで植物のポテンシャルを引き出し、農業の抱える課題解決を目指す”同社。注力するのが、作物種苗の開発と生産の領域だ。

国内では、JAや種苗業者が苗を生産、農家がそれを仕入れ、育成し収穫するという分業化が進んでいる。この苗の生産現場の課題が“人手不足”だ。

苗は植え付けの時期に合わせ大量に供給する必要がある。特に接木技術を使う接木苗は熟練した人の手でひとつずつ生産する労働集約型産業。これに対するソリューションが、接木苗生産をシステム化した〈接木カセット®〉だ。熟練した職人でなくとも簡便に接木ができるため、育苗現場の負担を軽減し働く環境を改善することが可能だ。

同社が開発した〈接木カセット®〉(上)で育つ苗木と、成長したトマト(下)

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