徳島イノベーションベース 高い視座の起業家を地方から輩出

2020年5月、「起業家が起業家を生み育てる」をコンセプトに「徳島イノベーションベース(TIB)」が発足した。立ち上げの中心となったのは、メディアドゥ社長でTIB代表理事の藤田恭嗣氏。「地方に起業家が少ないことは課題」と語る藤田氏に、設立の背景や取り組みについて聞いた。

藤田 恭嗣(株式会社メディアドゥ 代表取締役社長 CEO 一般社団法人徳島イノベーションベース 代表理事)

イノベーターの存在が
地方創生には不可欠

国内の電子書籍取次No.1のシェアを誇るメディアドゥ。同社は徳島新聞社・四国放送・阿波銀行・徳島大正銀行の4社と共同で、徳島県内の起業家や社会人・学生などのアントレプレナーシップを持つ人材を育成・支援する一般社団法人徳島イノベーションベース(TIB)を設立。この5月から活動を開始した。

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TIB代表理事を務めるメディアドゥ代表の藤田氏は、自身が徳島県那賀町木頭出身。20歳で創業し、25歳で立ち上げたメディアドゥは、現在売上高約658億円の企業に成長している。藤田氏は東京で事業を行う傍ら、徳島の地方創生にも尽力し、地元を活性化させるため、木頭柚子の栽培・加工販売を行う「黄金の村」という会社を立ち上げたり、最新設備を導入したキャンプ場をつくるなど、様々な活動をしてきた。その中で気付いたのは、「地方では、イノベーターと言われるような起業家が非常に少ない」ことだった。

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