DXで日本の製造業を変革へ ものづくりの民主化を目指す

カブクは国内・海外の約300の工場と提携し、製造を委託したい企業とつなぐプラットフォームを構築。それは、製造開発のハードルを下げて、ものづくりを民主化する取り組みであるとともに、工場に新たな事業機会を提供する。カブクは今、暗黙知であった職人の技術のデータ化にも挑戦している。

足立 昌彦(カブク 代表取締役CEO兼CTO)

国内外に約300の提携工場

ものづくり大国ニッポンを自認し、高い競争力を誇ってきた日本の製造業。技術者の知見や技能などを武器に、現場の力が強みだった。しかし現在では海外勢に押され、ものづくり大国の地盤が揺らいでいる。

そうした中で「ものづくりの民主化」を掲げ、デジタル時代の新しい製造システムの確立に挑戦しているのがカブクだ。同社が提供するオンデマンド製造プラットフォーム「Kabuku Connect(カブクコネクト)」は、製造を委託したい企業と加工技術を持つ工場をインターネット経由でつなぐサービスであり、国内・海外の約300の工場と提携し、顧客の多様なニーズに応えることができる。

オンデマンド製造プラットフォーム「Kabuku Connect」は、さまざまな工法・材質に対応し、見積りから調達までをサポート。さらに、企画・設計・デザインから試作・プリプロダクション・量産フェーズまで、開発総合支援サービスを提供する

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