IoTの導入で変わる働き方 オフィス空間のDXで価値創造

オフィス家具のリーディングカンパニーであるとともに、働き方や働く場に関するトータル提案や研究・コンサルティングも手がけるオカムラ。ウィズコロナ時代でオフィスの縮小・不要論も出るなか、働きがいや生産性を高め、価値を生むオフィス環境を探求している。

上西 基弘(オカムラ ワークデザイン研究所 第二リサーチセンター 所長)

オフィスにもっと"人間性"を

働き方改革が加速するなか、"持続可能なオフィス"を提案する̶。オフィス家具大手のオカムラでは"デジタル化"と"多様性"という2つのキーワードから、持続可能でイノベーションを起こすオフィス環境づくりに取り組んでいる。

上西氏が所属する同社のワークデザイン研究所は、働き方や働く場に関する調査・研究に取り組むリサーチセンターと、その成果を含めて具体的な提案を行うコンサルティングセンターからなる。遅野井氏が室長を務めるマーケティング本部 DX推進室ではオフィス家具のIoT化等の観点からオフィスビジネスのデジタルトランスフォーメーションの推進を手がけている。単にオフィス家具を供給し、オフィスをつくるだけではなく、自社での実践知を交えて、顧客と伴走しつつ働く環境づくりを支えていくというビジネスを展開しているのだ。

「オフィスワーカーにオフィスで働いている場所をたずねると、自席と会議室と回答される方が多いかもしれません。考えてみると、これは不自然なことです。そのときの業務内容や心身のコンディション、ひいては子育てなど社員のライフステージも勘案して、働く人自ら働き方や働く場を選択したり、設定したりできる、柔軟な働き方が望まれます。ウェルビーイングに目を向ける、つまり人間性をもっと反映させることが重要です」(上西氏)

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