工事現場の安全を支える 常に「新しいものを追求」を追求

1969年に創業し、今年50周年を迎えたグリーンクロス(本社:福岡市)。建設業界において、現場に不可欠なあらゆる安全用品やサイン、看板等を一括して扱う企業として、11期連続増収・増益、西日本トップシェアを誇る。時代に合わせた進化と、創業以来変わらない理念について話を聞いた。

久保 孝二(グリーンクロス 代表取締役社長)

デザイン工事看板や
緑色三角コーンの先駆け

グリーンクロスという企業名は知らなくても、その商材を見たことがある人は少なくないはずだ。グリーンクロスが扱うのは、建設工事や道路、河川工事など、あらゆる工事現場における安全用品。工事中を示す安全看板、バリケード、三角コーン、投光器などは、建設現場や道路工事でもよく目にする。現場内部においても、現場作業員の安全を確保するためのあらゆるサインや看板のほか、ヘルメットや安全靴、蛍光ベストなどの保護具、工事の進捗状況の掲示板や現場入口のゲートなども含め、工事現場を安全に進めるための多様な製品を扱う企業である。

「創業当時は、ヘルメットはヘルメット屋、安全靴は安全靴屋、という感じでバラバラでした。そこを、一括して扱える窓口があれば良いサービスが提供できると考えて、創業者である先代がこの会社を立ち上げました」と話すのは、社長の久保孝二氏だ。

さらに、工事現場に必要不可欠なサインや看板について、「創立当時は、決まった看板を注文に応じて持っていくというのが当たり前。そこに、ちょっとしたデザインを入れた看板にして、工事現場の看板にオリジナリティを加える、ということを始めたのは当社が初めてでした」。

加えて、当時は赤色が当たり前だった三角コーンに、緑色を登場させたのもグリーンクロスだ。周囲の環境に調和する色の三角コーンにも需要を感じ取り、売り出して好評を得た。「一般にはあまり知られていない業界ですが、その時その時で、顧客や社会のニーズに合わせて商材を新しくする。当社がこの業界で主導的にやってきたことだと思います」。既成概念にとらわれず新しいものを、という意識は、会社の文化として息づいているという。

工事現場などで今ではよく見かける緑色のコーンは、グリーンクロスが生み出した

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