関西ペイント、塗料の抗菌・抗ウイルス効果で感染防御

総合塗料企業である関西ペイントの製品は、さまざまな用途に使われている。新型コロナウイルス対策では、抗菌・抗ウイルス機能があるシートやテープが大ヒット。塗料のプロフェッショナルとして、技術で社会に貢献するための人材育成に注力する。

毛利 訓士氏(関西ペイント 代表取締役社長)

接触感染対策シートや
テープが大ヒット商品に

――塗料の新しい使い道の一つとして「抗菌・抗ウイルス」を見出し、製品化されています。

当社は接触感染対策シートやテープを販売しており、新型コロナウイルス拡大を受けて大きく売上が伸びています。素材の「抗菌」が注目される中、10年以上前から漆喰の持つ機能を塗料化する技術を開発していました。漆喰塗料の「アレスシックイ」という商品です。

漆喰の主成分は消石灰で、強アルカリ性です。1400年以上の歴史がある漆喰には、抗菌、抗ウイルス、湿度を調整する調湿、消臭等、様々な機能があります。そこで日本古来の蔵やお城などで貴重な貯蔵品、建物の保存に多大な貢献をしてきました。ただ、伝統的な漆喰の施工には左官職人の技術が必要です。そこで、関西ペイントでは漆喰に最新の塗料テクノロジーを融合し、漆喰を塗料化して、誰でも簡単に塗装できる商品にすることに成功しました。

また、当社独自の技術開発で、このアレスシックイという塗膜を非常に柔らかくすることもできました。商品開発を何年も続けた結果、接触感染対策シートとして商品化し、現在、大ヒット商品になっています。

アレスシックイの開発は、当社の持つ文化である顧客志向によるものです。つまり、お客様に言われたものだけを開発するのではなく、「こんなものが欲しかった」と言っていただけるものを目指しました。製造方法も含め、難易度が高い塗料化にチームワークで粘り強く取り組んだのです。

さらに世の中で求められるであろう用途まで想像し、曲げても割れない技術開発も進めました。世界では今後もウイルスの脅威はなくならないはず。私たち全員が努力を続け、1人1人の命を守っていかなければいけないと思います。

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