スマートミラーが実現、非対面の新サービス 店舗のDXを加速

コロナ禍により非対面型サービスのニーズが高まる中で、「スマートミラー」への注目も高まっている。それは、人との接触を減らしながら顧客の体験価値を高め、百貨店やアパレルのDXを実現するとともに、医療・健康や美容、フィットネスなど、多様なシーンで新サービスを生み出す可能性を秘めている。

金子 裕輔(ジーエルシー 代表取締役)

スマートミラーは、自分の姿を映し出せるミラー型モニターにセンサー等を組み合わせたIoTデバイスであり、人との接触を減らしながら双方向のコミュニケーションを実現する。

2016年2月設立の企業、ジーエルシーが開発した『スマートミラー2045』は、Android OSを標準搭載した等身大サイズのタッチパネル式ミラーだ。コンセプトは「ミライにさわれるミラー」。商品名に冠した「2045」という数字は、AIが人間の知能を超え、シンギュラリティが起こると予想される2045年にちなんで付けられた。

Android OS標準搭載のタッチパネル式ミラー『スマートミラー2045』。デザインが洗練され、設置場所の美観を損なわない点も評価されているという

百貨店の売上アップに貢献

現在、『スマートミラー2045』が導入されているのは、主に百貨店や小売店、オフィスの受付などだ。顧客との双方向コミュニケーションやスタッフの省人化、オムニチャネル(実店舗とデジタルの融合)、O2O(Onlineto Offl ine)などが期待されている。

スマートミラーは、アパレルや百貨店、美容室、医療・健康、フィットネスなど、多様なシーンのDXを実現する

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