2020年8月号
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清潔・安全の新ビジネス

ネット予約で病児保育を使いやすく 子育て支援の新ビジネス

園田 正樹(CI Inc. Founder / CEO)

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帰宅したら子どもが急な発熱。明日は大事な会議がある――こんな状況に頭を悩ます働く保護者は多い。病児保育施設をネットで予約できるサービス『あずかるこちゃん』は、そんなときの強い味方。構想したのは、産婦人科医で起業家の園田正樹氏。『安心して産み育てられる社会』の実現を目指す。

園田 正樹(CI Inc. Founder / CEO)

誰もがしんどい状況を変えたい

2017年7月7日、コネクテッド・インダストリーズ(CI Inc.[シーアイ・インク])を設立した園田正樹氏。病児保育施設の予約をPCやスマホから24時間申し込めるサービス『あずかるこちゃん』を提供する。産婦人科医として10年目となる園田氏は、「私のビジョンは“安心して産み育てられる社会を作る”です。子どもと育児に関わるすべての人を笑顔にする。そうした事業を作っていきたいと考えています」と話す。

園田氏は産婦人科医として働く中で母親のうち、約13%が産後うつを経験している事実を知り、課題感を持った。大学院時代に子どもを持つ女性にヒアリングを重ねたところ、『子どもの突然の発熱などで10日も20日も年に仕事を休んで、結果、仕事を辞めました』という話を聞き、「“それはおかしい”と感じました。この仕組みを変えられないかと思ったのが、起業のきっかけです」(園田氏)。

いくら周りが優しくても、働く保護者にとって、突然の子どもの病気で仕事を休むことは負い目となる。上司も、いつ休むか分からない社員に大事な仕事は頼みづらい。「誰も悪くないのに、誰もがしんどい状況を何とか変えたいと思いました」(園田氏)。

病児保育という言葉を園田氏が知ったのは4年前。あまり知られていないが、保育士、看護師が子どものケアと保育をするスペースが、全国の医療機関や保育園に、2,000ほど設けられている。機能すれば非常に便利な場所であるはずが、事前登録や予約手続の複雑さがネックとなり、利用率は低い。

「予約に至るまでの登録に必要な紙処理の多さ、9割以上の施設がいまだに電話で予約をとっている現状。これをスマホで解決することなら、私にもできると思い、事業構想に至りました。ビジネス経験なし、ビジネスモデルの検討もせず、“なんとかしたい!”という想いで起業しました」(園田氏)。

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