「カオスな街」渋谷を観光都市に 遊び心と多様性が観光資源

たくさんの人が訪れ、多種多様なコンテンツがあふれる「カオスな街」渋谷。これから渋谷は、どのように変わっていくのか。渋谷区観光協会や渋谷未来デザインで数々のプロジェクトに携わる金山淳吾氏に、観光都市としての渋谷の魅力や未来像について話を聞いた。

金山 淳吾(一般財団法人 渋谷区観光協会 代表理事
一般社団法人 渋谷未来デザイン 理事)

――渋谷という街について、どのように見ていますか。

金山 渋谷は人や企業、商業施設が集積するショーケースのような街です。コンテンツがたくさんある一方で突出したランドマークはなく、「金融の中心地・丸の内」のようなわかりやすい定義がない。とらえどころがない街であるとも言えます。

渋谷は、高度経済成長期に商業施設が次々とオープンし、ファッションや音楽などの最新トレンドを発信する若者の街になり、クリエイターやデザイナーが集まるようになりました。2000年代以降が渋谷の第2フェーズで、ベンチャーやIT企業が増え、新規性の高いビジネスに挑戦する事業家が集まるようになりました。

カルチャーからビジネスへという流れがありますが、渋谷を形作ってきたのは新しいものへの好奇心です。よくわからないけれど、勢いやエネルギーが感じられる。渋谷は、言わば「可能性のあるカオス」だと思います。

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