名古屋・にっぽんど真ん中祭り 日本一の祭りを創る戦略とビジョン

名古屋の夏の風物詩として"どまつり"の愛称で親しまれる『にっぽんど真ん中祭り』。1999年、大学生5人が始めた小さな踊りの祭典は、今や200以上の参加チームと約200万人の観客を集める、日本最大級の踊りの祭典へと成長した。その軌跡と戦略、未来のビジョンとは・・・。

水野 孝一(公益財団法人 にっぽんど真ん中祭り文化財団 専務理事)

0から1へ、想いをカタチに

2019年8月22日~25日の4日間、名古屋市内、計23会場を舞台に『第21回にっぽんど真ん中祭り』が開催された。

"どまつり"の愛称で親しまれるこの祭典は、最年少1歳から最高齢89歳まで、誰もが参加できる市民参加型のフェスティバル。その象徴である祭りフィナーレの総踊りは、2010年にギネス世界記録を達成した。

ギネスに認定された「どまつり・名古屋大総踊り」の様子(2010年8月29日) ©にっぽんど真ん中祭り

"どまつり"への参加ルールはただ1つ。踊りの曲の中に地元の民謡を入れること。各チームが各地域独特の音楽に合わせ、世界に1つの作品を披露する。アマチュアが創り上げる最高峰の踊りのエンターテイメントだ。第21回目となる2019年は、台湾やサイパンを含めた206チームが参加。約7000人のボランティアに支えられ、熱いダンスバトルを繰り広げた。

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