迫り来る「異次元の高齢化」に立ち向かう 突破口は起業家精神

首都圏経済の重要な一角として人口増を続ける埼玉県だが、2010年~2025年の後期高齢者増加率では全国1位という「異次元の高齢化」に直面しつつある。しかし、過疎化・高齢化が進む秩父地方で進む官民挙げた起業家精神の躍動が新たな可能性を開こうとしている。

秩父市内にある秩父橋と横瀬駅。何気ない風景も、アニメの聖地巡礼スポットとなっている

埼玉県は、人口増加率全国第3位を誇り、首都圏経済の重要な一角を占めている。県外通勤通学者数は約107万人で全国2位。いわゆる「埼玉都民」が多いことが特徴で、転勤族の多さもあって県外への転出者数4位、県外からの転入者数3位と新陳代謝が盛んである。

生産年齢人口割合は62.5%(全国4位)に達し活力が漲る同県だが、実は不安材料を抱えている。

迫り来る「異次元の高齢化」

「埼玉県では2010年から2025年にかけての15年間で高齢者が約50万人増加する」と社人研は推定しており、増加率は全国2位、特に75歳以上の後期高齢者の増加率は1位となる。県はこれを「異次元の高齢化」と呼んで危機感を募らせている。

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