服のオーダー生産を先駆ける 「楽しさ」を追求する学生服メーカー

3Dボディスキャナーで全身寸法を0.5秒で計測し、個人の要望や体型にジャストフィットしたオーダーメイドの学校制服を製造する。その画期的なシステムを開発したのは、埼玉県久喜市に本社を置く1953年設立の学生服メーカー、光和衣料だ。

伴 英一郎(光和衣料 代表取締役社長)

学生服のオーダーメイドを実現

光和衣料の伴英一郎社長は、自社が開発した学生服オーダーメイド生産システムのインパクトについて、次のように説明する。

「学生服の場合、採寸から納品まで約1ヵ月かかるのが普通です。当社のオーダーメイド生産システムは採寸から約3時間で制服が完成し、超短納期を実現します。販売店は、採寸業務や在庫管理のコストを大幅に削減できます。また、お客様にとって、待ち時間の解消や『あのお店に行くと、うちの子どもだけの制服が作れる』ことが価値になるのはもちろん、3Dボディスキャナーでの採寸は非日常的な体験ですから、『楽しい』という価値もあります」

自社ブランド「SCHOOL PEARL」を展開しているほか、OEMで各学校オリジナルの学校制服の開発・製造を手掛けている

今後、3Dボディスキャナーの小型化が進めば、世界中のフィッティングルームに後付けすることもできるという。

「将来、採寸データや服の型紙データを海外の工場に送り、世界中で24時間以内にオーダーメイドの服を届けられるようになるかもしれません。そんなイノベーションが起きると妄想しています」

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