言葉だけではないミッションの伝達手段 アソビューの戦略広報

山野 智久(アソビュー 代表取締役)

アソビューは全国の遊びや体験の予約ができるプラットフォームや、モノではなく非日常な体験を贈るサービス「asoview!GIFT」を運営しています。近年、訪日観光客の増加やコト消費への注目が高まっていることもあり、2014年あたりから比較的多くのメディアに取り上げていただいています。

ただ、大きな転機になったのは2015年です。JTBとの資本業務提携を発表したことで、IT業界の専門メディアだけでなく幅広いメディアに取り上げられるようになりました。

専任広報を解体し一気通貫に

当社の広報体制は少し変わっています。会社設立当初は専任広報のポジションを設けていたのですが、実は一度それを解体し、2017年7月から2018年6月までの1年間は積極的なメディア露出を控えていました。

成長期のフェーズだった当時、私のミッションは何よりもまず「事業の成長」にコミットすることでした。メディアとのコミュニケーションはもちろん大切ですが、時間的なコストも大きい。さらに露出したからといって、すぐに利用者数が増えるというわけでもないので、定量的な成果が見えづらいんです。経営者として、今は限られた時間を事業成長のために使おうという判断でした。

しかしサービス拡大にともない、再びメディア露出の必要性を感じ始めました。情報発信の対象者はユーザーだけでなくサイトに掲載させていただくレジャー施設や業界団体、求職者など多岐にわたります。確かに定量化はできないですが、我々のようなスタートアップこそ様々なステークホルダーに向けて広く情報を発信する義務があるのだと感じました。今期は求職者へのアプローチにも注力したいです。

「遊び」の楽しさを体現

メディアの前に立つときには、「ワクワクをすべての人に」という当社のミッションを伝えることを第一に考えています。それは言葉で伝えるのももちろんですが、服装などの「見た目」でも意識しています。

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