2019年4月号
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5Gのビジネスチャンス

5G参入がアジアで活発化 スマートシティ競争、セキュリティも鍵に

アジェイ・サンダー(フロスト&サリバン ICT部門バイスプレジデント)

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5Gへの進化は、新しい市場機会をもたらすと期待され、利用例は順調に増えている。日本のみならず、アジア太平洋各国で、通信事業者が5Gサービスの実装や実証試験を実施中だ。高いコストやセキュリティへの懸念もあるが、それを解決しつつ実用化を進める価値が5G にはある。

アジェイ・サンダー(フロスト&サリバン ICT部門バイスプレジデント)

海外では、5Gの応用にどのようなアイデアが出ているのだろうか。フロスト&サリバン ICT部門バイスプレジデントのアジェイ・サンダー氏は、同社のエグゼクティブブリーフィング「2019年ICT市場の展望:IoTを超えた未来展望とビジネス機会」で、アジア太平洋地域における5Gのトレンドについて話した。同社は、米国を拠点に、調査とコンサルティングを提供する企業だ。

世界中のモバイル通信市場は拡大を続けている。先進国ではモバイル機器を複数所有している人は珍しくなくなった。バングラディシュや南アフリカのような発展途上国でも、安価なスマートフォン、手の届く価格になったデータ通信料のおかげで、2021年までにはスマートフォンの普及率が5割を超えると見られている。モバイル機器によるインターネットへのアクセスは今後も増えていくと予測される。

そこで登場する5Gだが、これまでの世代のモバイル通信と比較して、一足飛びに性能がアップする点が大きな特長になっている。5Gには、1平方キロメートル当たり100万件の同時接続や、ミリ秒単位まで遅延時間を短くすること、時速500キロメートルの移動体でも安定的に通信できること、などを実現しうる能力がある。

「これらの特長を利用して、世界中で様々な用途が検討されています。例えば、高速移動体に対応していることから、高速鉄道の制御への応用が考えられます。狭い範囲からの一斉接続が可能になることから、混雑する地下鉄での快適なネット接続も提供できるようになるでしょう」とサンダー氏は紹介した。世界各国で進められている都市のスマートシティ化を実現する、インフラとしても期待されている(下図参照)。都市のエネルギー効率の向上、適切なヘルスケアの提供、ごみ収集や水道の管理などインフラの高度化の実現には、5G環境が欠かせないためだ。

5Gで可能になるスマートシティの構成要素

出典:フロスト&サリバン資料を基に編集部作成

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