「弱者」が主役になれる新スポーツ ご当地オリジナルの競技も提案
世界ゆるスポーツ協会代表の澤田智洋氏は、電通でコピーライターとして働きながら、障害者や高齢者などが楽しめる新しいスポーツを開発している。きっかけは、2013年に生まれた息子が先天盲だったこと。将来のリサーチのため、活発に活動していた障害者にインタビューし、社会的弱者を起点に企画を考えることの有効性に気付いたという。「ライターもストローも、障害者の困りごとの解決が発明の始まりになっています。社会的弱者や、今の社会の中で主役でない人々を主役にする方法を考えれば、社会にポジティブな変化が起きるのではないかと考えました」と澤田氏は説明した。
ゆるスポーツ協会は、体が動かせなくてもできる「トントンボイス相撲(マイク音声によるトントン相撲)」や、家の中では這う姿勢で生活している車いす使用者が強みを見せられる「イモムシラグビー(足を使わないラグビー)」など、3年間で70競技を考案した。
また、ご当地ゆるスポーツの開発も手掛けている。ハンドボールが盛んな富山県氷見市では、ブリのぬいぐるみを抱えてプレイする「ハンぎょボール」を提案。「マイノリティ×地域×スポーツには、新しい地域の魅力を見つける効果もあります」と澤田氏は話した。
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