福岡校でJR九州・唐池会長が講義 プロジェクトの原動力を語る

JR九州会長も特別招聘
熱気ある授業展開 福岡校

今年4月に開校した福岡校もスタートから約5ヵ月が経とうとしている。ビジネスの第一線で活躍する教員と院生が近い距離で熱のこもったやり取りを交わす、そんな光景が本学の授業の特徴の一つであるが、福岡校も例外ではない。そんな授業の様子をいくつかご紹介する。

「事業構想実践論」は、JR九州代表取締役会長を務める唐池恒二特別招聘教授が担当している。去る8月2日(木)には、前期の最終回となる授業が行われた。唐池教授は、JR九州で「ななつぼし in 九州」をはじめとする数々の困難なプロジェクトを完遂してきた。その原動力は、夢見る力が生み出す「氣」であるという。この日も、唐池教授の説得力に満ちた講義は、出席した院生たちに大いに刺激を与えていた。

BBDO JWEST Inc.の営業局長である小柳俊郎教授が担当する「ブランド戦略」の授業も開講された。院生各自が「この一週間のブランド体験」を披露するところから授業は始まる。そして、ブランドを考える上で重要なことは何か、地元九州と関わりの深い様々な事例を交えながら講義が進む。さらにこの日は、院生が考える「商品」、「サービス」をブランド戦略の観点からどう捉え、どう発信していくのか、ひとりひとりが発表していった。それぞれに小柳教授から切れ味の鋭い講評が加えられる。非常にライブ感に満ちた授業であった。

福岡校では、この他にも、福岡校独自の授業と、東京、大阪からの中継を織り交ぜて、多彩な授業を展開している。各界の第一人者をゲスト講師として招く形で実施される「事業構想スピーチ」では、福岡が主会場となる機会も多くあり、7月11日(水)にはブロードリーフ代表取締役社長の大山堅司氏をお招きして、東京校、大阪校への中継を実施した。

福岡校の院生は、まだ1年次ばかりだが、これからさらに多くのアイデアを出し、各自の事業構想を膨らませ、様々な可能性を検証しながら、実現までの道筋をつけていくことであろう。

講義を行う唐池教授

教室から笑い声があふれる小柳教授の授業。院生の間でも人気が高い

 

院生の声

今年4月に開校した、大阪校・福岡校の1期生に、入学の動機を聞いた。

内向きなビジネススタイルを
脱皮したい

辻 政芳(つじ・まさよし)
福岡校1期生(2018年度入学)
(会社経営)

フットサルコート等スポーツ施設の運営管理をする会社を経営していますが、内向きになりがちなビジネススタイルを脱皮できないか、刺激と勉強の機会を求めて入学しました。実際に入学してみて、自分のそれまでの世界観の狭さに気づかされ、やらなきゃ、という思いを強くしています。これまで意識していなかったことを意識させられるようになりました。どの授業も面白く、新たな気づきに結びついています。第一線で活躍しておられる先生方が意外に話しやすい、ということも驚きでした。入学してよかったと思っています。

 

「構想」と「意思」は
事業の原点

江川 健太郎(えがわ・けんたろう)
大阪校1期生(2018年度入学)
(ユー・エス・ジェイ 人事部HRBP)

前職で、沖縄・グアムの観光協会の理事をしていた関係から地方創生に関心があり、自分のライフワークにしたいという思いがありました。現在は人事ビジネスパートナーを務めています。

これまでMBAで1年間学んだ経験があり、事業計画や管理の手法を合理性に基づいて作っていくことはできると思います。

しかし今、本学の先生方から問われているのは、「構想」と「自分が何をしたいのか」についてです。それがまさに事業の原点となることに改めて気付かされました。

関西に住むのは初めてなので、本学でビジネス以外の人脈を広げることも期待しています。本学の理念に共感して「何かを変えたい」という志を持つ仲間からよい刺激を受けています。また、自分の世代が社会に対して何ができるのか、個人としてどう生きていくのかということについても、この2年間という期限内に追求するよい機会だと思っています。