グーグル、岡田武史元監督も支援 愛媛から世界へ挑むベンチャーを
オール愛媛で世界に通じるイノベーションの創出を目指す愛媛グローカル・フロンティア・プログラム(以下、EGFプログラム)の募集が始まった。なぜ今、愛媛から世界を目指すのか。愛媛県中村時広知事と、今治.夢スポーツ岡田武史代表取締役会長に愛媛発グローバルの可能性を伺った。
愛媛県は、①紙・パルプや化学、機械、造船、タオルといった多彩なものづくり産業が集積する「県東部」、②宿泊・飲食を含む観光サービス業や情報サービス業、更に先端素材関連企業等が集積する、松山市を中心とした「県中央部」、③柑橘や真珠、養殖魚などの農林水産業やその産品を活用した食品加工関連企業が集積する「県南西部」、とそれぞれに地域特性があり、全国的にも珍しい産業構造をしています。この多様な地域資源こそが、まさに愛媛の底力です。
また、道後温泉やサイクリング等の観光資源の存在も大きいのですが、民間調査で2年連続となる女性の「ストレスオフ県ランキング」第1位を獲得するなど、『働きやすく暮らしやすい』県だと自負しており、私たちは、こうした『多様な地域資源』や『働きやすく暮らしやすい』環境が新たなビジネスを展開するうえでの大きなアドバンテージになると考えています。
EGFプログラムは、「愛媛から、はじめる」をキーワードとして、首都圏のチャレンジ精神あふれる人材に愛媛県に拠点を移していただき、本県の地域資源を活かした課題解決型のビジネスを創業していただこうという取り組みです。グローバル企業であるグーグルや、地場企業、東京で相談に乗る創業クリエーターなど、「オール愛媛」体制で創業を支援し、世界に羽ばたく企業を愛媛から1社でも多く輩出したいと考えています。
柑橘の持つ機能性成分を活かした健康食品の開発や、AIを用いたタオルの受発注生産管理システムの開発、古民家を活用したサイクリスト向け宿泊施設の運営など、愛媛県の地域資源を活かしたアイデアでビジネスプランを作り、ぜひ「EGFアワード2018」に応募してください。
なお、愛媛県では、先般の「平成30年7月豪雨」によって県内各地で近年例に見ない甚大な被害が生じました。現在、本県においては、被災された方が一日も早く元の生活を取り戻せるよう復旧・復興に全力を挙げているところです。これまでに全国の皆様方から、様々な形でお力添えをいただいており、深く感謝を申し上げますとともに、引き続き、それぞれの御立場で温かい御支援を賜れば幸いに存じます。
グローバルに考え、ローカルに行動する
私は今、サッカーにおける育成からトップまで一貫した哲学・プレーモデル・トレーニングプログラムに則ったクラブ作りをすると共に、そのメソッド(OKADA METHOD)を普及させる今治.夢スポーツを経営しています。本籍が四国ということや、FC今治との縁もあり、出来上がったメジャーなチームではなく、この地域、このチームで、世界で日本人が勝つための型作りをしたいと考え、今治で経営を行っています。しかし、FC今治だけが強くなっても、今治の町が廃れてしまっては意味がありません。もっともっと多くの人を巻き込んで、いつも満杯のスタジアムで最高の試合をして皆様に楽しんでいただけるようにスタッフ一同プロとしての意地をお見せしたいと思っています。その為に、次のような構想計画を持っています。
●2020年を目標にトップと育成が同じ場所で練習できるトレーニングセンターを作る。
●トップチームの昇格にあわせて、1万5千人規模の複合型スマートスタジアムを作る。
●国内外の専門家とタイアップして、フィジカル、メンタル、メディカル面などからの科学的なパフォーマンス分析、トレーニング、けがの予防や治療などを総合的に行う「今治ラボ」を作る。
●アースランド事業を通して、野外体験教育や環境教育、チームビルディングなどの企業研修を行う。
●地域のサッカー仲間・自治体・企業・賛同者などが一体となって今治を盛り上げ、日本全国・アジアから多彩な人々が集まってくる地域モデルとなって、地方創生に貢献する。
FC今治のミッションステートメントでは、国内だけでなく海外からも人が集まり、活気のある街づくりに貢献する、とうたっています。つまり、日本のローカルからグローバルへ発信していく事こそが非常に重要だと考えています。
EGFプログラムで集まった愛媛から世界を目指す起業家の皆さんと一緒になって、愛媛県を盛り上げていける日を楽しみにしています。
「EGFアワード2018」
ビジネスプラン募集中!
(9月14日(金)〆切)愛媛県で創業を目指される方は、下記URLより応募様式をダウンロードの上、申請してください。
https://www.pref.ehime.jp/h30800/sougyousapo-to/egf/egfaward.html