2018年7月号
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地域特集 北海道

ジビエや温泉 北海道の「自然資源」から新ビジネスを生む

月刊事業構想 編集部

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北海道の自然資源と言えば、酪農や大規模農地、雄大な景観などが思い浮かぶが、それ以外にもさまざまな資源が存在し、ビジネス・自治体事業での利活用が進んでいる。本稿では北海道の自然資源における2つの「日本一」に着目した。

エゾシカは北海道にのみ生息し、生息頭数も増加している

ジビエ利用量日本一
エゾシカ肉の資源化に成功

農林水産省は2018年2月、イノシシやシカなど野生鳥獣のジビエ利用量に関する調査「野生鳥獣資源利用実態調査」を初めて公表した。それによると、日本全国のジビエ利用量は1,283トン。利用量ナンバーワンの都道府県は北海道で、503トンと全体の4割近くを占めた。

北海道でジビエの利用・消費が多い理由は、道内のみに生息するニホンジカの亜種「エゾシカ」の消費拡大に、北海道庁が地道に取り組んできた成果だろう。

エゾシカは日本最大の草食動物で、明治時代は絶滅寸前まで生息数が減少したが、禁猟などの保護政策により生息数が回復。ピーク時の2010年には推定65万頭が生息していた。農林業被害や生態系への影響、交通事故などが深刻な課題になっていた。

北海道庁は2006年からエゾシカの有効活用に着手した。しかし当時、道民の半数はシカ肉を食べた経験がなく、獣肉へのマイナスイメージが強いことも影響して消費拡大はなかなか進まなかった。

そこで2010年、ジビエ食のムーブメントをつくろうと、毎月第4火曜日を「シカ(4火)の日」とネーミングし、シカ肉の販売やシカ肉料理を提供する店舗の登録制度を創設。さまざまなイベントと組み合わせ、官民一体となった普及啓発活動を展開した。

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