2018年6月号
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インバウンド沸騰の先へ

追い風が吹き続けるMICE 向こう10年間広がる市場

井上 学(観光庁MICE推進担当参事官)

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"知られざる成長産業"と呼ぶべき事業分野がある。一般のビジネスパーソンなどからの関心は薄くメディアの扱いも軽いが、実は大いなるポテンシャルを秘めている。その最たるものがMICEだ。今後の発展可能性を観光庁の担当参事官・井上学氏に訊いた。文・嶋田淑之(ジャーナリスト、産業能率大学兼任教員)

 

井上 学(観光庁MICE推進担当参事官)

MICEはもう一つの「国際化」

井上参事官は1991年に通商産業省(現・経済産業省)に入省し、エネルギー、IT、環境、貿易など各分野の政策形成に従事。その後、「2025年大阪万博誘致」の企画責任者を務め、2017年4月に、観光庁MICE推進担当参事官に就任した。就任当時の日本のMICEの状況についてこう語る。

「全体としてMICEは進展していない、というのが最初の印象でした。1990年代までは、アジアでビジネス交渉・学会交流など国際会議と言えば、日本での開催が主でした。ところが、アジア諸国が、経済を活性化する成長戦略としてMICEを捉え、積極的に取り組んだ結果、日本は追いつかれてしまいました。アジアにおける国際会議の開催件数では中国が日本と並んで同率1位となるなどの状況に直面し、MICEを加速化する必要を痛感した次第です」

井上氏によれば、日本で国際化と言うと海外に出ることに意識が向かいがちで、“日本にいながらにして、海外の企業や人と交流する国際化”は著しく立ち遅れているという。

「たとえば、ポップカルチャーをはじめ多くの分野で日本のコンテンツは世界的な評価や人気を得ており、日本国内では多くのイベントが行われています。しかし、そのほとんどは英語化されておらず、“海外から日本に来てもらう”発想に欠けています。そうしたイベントに来る外国人は日本が好きで自力で日本語を勉強したような人々が中心でその数も限られます」

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