2018年4月号
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MPDレポート

弱い紐帯で価値創出 MPDサミット/事業構想で地域に笑顔を

月刊事業構想 編集部

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「弱い紐帯」が新たな価値創出
MPDサミットを初開催

事業構想大学院大学(MPD)の在学生は年齢や出身地、業種・業界、立場も異なる多様なメンバーが進学する。期を超えたつながりは事業構想・人生の双方に豊かさを生む。

2月17日、東京校舎の313南青山ビルにて、MPDサミットが初開催された。志あるMPDメンバーが表層的な関係性に留まらず、深いコミュニケーションを通して互いを知り、連絡を取れる関係になることを目的とする。

アメリカの社会学者、マーク・グラノベッターは「弱い紐帯の強さ」を提唱している。新規性の高い価値ある情報は、関係の強い人からでなく、関係の弱い人からもたらされるとする仮説だ。サミットを主催した一人である3期生の小川原謙一氏は「事業構想においても、その『弱い紐帯』こそが、新規性の高い価値ある情報の獲得につながる」と考えたという。 2018年4月には大阪校・福岡校が新たに開校する。今後更に日本中へと広がるMPDネットワークへの参加も、価値として実感できるよう本サミットを発展させていきたいという。

「フリーダイアログ」のテーマ

多様な修了生が一堂に会した

修了生の活躍

松田 吉広(まつだ・よしひろ)
エディラインソリューションズ
地域交通政策コンサルティング 代表取締役
2012年入学・1期生

地域の移動手段を確保する
国の制度化事業の一助にも

自立生活を頑張る高齢の母の突然の手術を機に、自動車会社の研究開発部門から介護離職。介護保険対象外者の移動手段を確保できない都市郊外住宅地に衝撃を受けた。行政に地域市民が「最優先に利用できるモビリティのしくみ」を構想提案する為、しくみづくりの発想力を身に付けたいと入学を決意。

「移動手段の確保に期待できるタクシー事業の実態課題には、を、視座を変えて三鷹・横浜の大学と協働研究で調査し、2013年から国交省に提案報告を続けました」

タクシー業界が抱える低稼働率と乗務員高齢化を踏まえ、行動経済学を勉強し、利用者のヒューリスティック(直観的思考がとる近道の行動)やバイアスを調べ、Nudgeでの見える化によるマネジメントを開発。既存の「流し」「駅病院待ち」「アプリ電話予約送迎」運行に加え、地域市民が利用しやすい環境づくりの為に地域特性データを把握し、運行領域を決定するアルゴリズム開発で特許化し、『タクシーシェアリング狭域限定近距離運行方式』として、2017年から区市町村導入に向け、営業を開始した。

「公共事業の構想提案に対して重要なKPIは、コンプライアンス(法令順守)とアカウンタビリティ(説明責任)。最終的には国土交通省に、移動手段を確保できない住宅密集地での適法性含めた効果評価を報告し、事業公認を得ました」。2018年度国交省自動車局の事業予算には地域・時間・利用者限定のタクシー定期券制度化実証事業が4月から始まる。国が事業構想の社会実装に制度化で呼応する動きだ。

多くの投資家が期待する自動運転車運行のカーシェアリングに対峙して、タクシーシェアリングという構想を示す。事業者を応援し行政と共にタクシーファンを増やし、地域に「おもいやり運行を届ける」未来像を描く。

タクシーシェアリング狭域限定近距離運行方式のイメージ

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