KDDIが狙う「IoTの新ビジネス」 非通信分野が成長のカギに

非通信分野を積極的に拡大し、「au経済圏」の最大化を目指すKDDI。スタートアップとの共創も進め、新たなマーケットを開拓する。KDDIの新規事業創出の戦略、今後へのビジョンを、田中社長が語る。

田中 孝司(KDDI 代表取締役社長)

ーーーKDDIは、2016年からの中期経営計画で「ライフデザイン企業」への変革を目指しています。

田中 KDDIは、auブランドの通信事業を基盤に成長してきました。2017年9月末時点で、3900万を超える個人のau累計契約数があります。

しかし、国内のほとんどの人が携帯電話・スマホを持つようになり、また、人口減少が進む中で市場の伸びは鈍くなっています。

KDDIは既に3900万超のユーザーとつながっているわけですから、それを活かした新規事業があるのではないか。新たな成長軸として打ち出したのが、金融やコマース、エネルギーなど、非通信分野の拡大です。

通信という、ある意味で空気のようなものを提供している企業から、消費者とのより近い接点を持つライフスタイル企業へと変わっていく。生活全般をカバーする「au経済圏」を築き、収益拡大を目指します。

KDDIは「Designing The Future」というブランドスローガンを掲げており、生活をデザインする、豊かな未来をデザインする企業へと変わっていきます。

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