「アジアのど真ん中」福岡から海外へ 博多気質のコミュ力が強みに
大野尚氏は、エイチ・アイ・エス創業時の福岡営業所にアルバイトとして入社。役員を経て、現在は福岡を拠点に中小企業のコンサルティングを行なっている会社経営のスペシャリストだ。福岡から世界に通用する新規事業を生み出すために必要なことは何か、話を聞いた。
「現在はウェブで場所も時間も気にせず瞬時に世界と繋がる環境です。SNS、ユーチューブ等のツールを活用しながら映像で世界中の人とアクチュアルに話をすることも告知も販売も可能です。さらに、世界経済においては国境がボーダレスになりました。今まで福岡は、アジアのゲートウェイと言われてきましたが、この考えを捨て、アジアのど真ん中であると、発想を変えることが重要だと思います」と語るのは、元エイチ・アイ・エス役員でビッグ・フィールド・マネージメント代表取締役の大野氏。エイチ・アイ・エスにて九州市場を切り開き、福岡の魅力を知り尽くす同氏は、福岡はアジアの経済的、ビジネス的活動の中心地として捉え、自ら考え、作り、発信していくべきだと指摘する。
福岡がアジアのゲートウェイから、アジアのど真ん中としてやっていくという考え方に転換し、事業化するために、大野氏は「時間軸」のズレを意識することと、物だけではなく、ナレッジ、ノウハウなどの「ギャップ/違い」を意識することが大切だと話す。
「アジアやアフリカではこれから経済成長するところがたくさんあります。かつての日本の技術、ノウハウを持っていけばそのまま成功できることも少なくないのです。注意点とすれば、通信に於いてアンテナ設置や衛星利用で有線インフラを設置する必要のないインフラは、日本とは違う順序で、世界中に普及していることです。砂漠の民ベドウィンや、アマゾン流域の村人でさえ固定電話ではなく携帯電話をもっています。
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