繊維工業、九谷焼、山中漆器 伝統工芸大国石川の革新企業

多くの伝統工芸が残る石川県。江戸時代の絹織物をルーツに発達してきた繊維工業は、炭素繊維などの新領域で存在感を高めている。漆器・焼物では産地間のコラボレーションによる価値創造が活発だ。時代に合わせて変化し続ける、石川の伝統工芸の強みとは。

石川県は全国屈指の「伝統工芸大国」だ。その強みは日本伝統工芸展の入選者数に顕著に表れている。人口100万人当たりの入選者数は60人と、石川県が全国トップ。全国平均が5人、2位の佐賀県が26人であることを考えると、ダントツの多さだ。加賀百万石文化から受け継がれた石川の伝統工芸は36業種(国指定10、県指定6、希少20)にのぼる。

ただ、伝統工芸を取り巻く環境は厳しさを増している。各分野のイノベーティブな企業は、どのような視点で経営に取り組んでいるのだろうか。

炭素繊維複合材料「カボコーマ」は耐震補強用途に提案。同材料を用いて隈研吾氏が小松精練旧本社棟を改築した

繊維工業:技術で異分野に挑戦

加賀友禅や牛首紬の時代から現代まで、繊維工業は石川県の基幹産業であり続けている。絹織物から始まった石川県の繊維工業は、時代の変化に対応し、現在はナイロン・ポリエステルなどの合成繊維織物が中心となっており、同分野で石川県は全国シェアの約3割を占める。製造品出荷額、事業所数、従業員数ともに石川県製造業の第2位のポジションだ。

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