ISAK・小林りん氏が語る 0→1をつくり出す「3つの力」

不確実な時代、これからの若者に求められる能力、必要とされる教育とは何か。前例のない挑戦を続け、日本初の全寮制インターナショナル高校を設立した小林りん氏が、プロジェクトを通じて得た学び、未来を切り拓くための力について語る。

小林 りん(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事)

2014年8月に開校したインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK、アイザック)は、生徒の約70%は留学生、教員の90%は外国人であり、日本の高校卒業資格が得られるだけでなく、国際バカロレアを履修できる日本初の全寮制インターナショナル高校です。

ISAKを設立した背景には、私なりの時代認識がありました。日本の労働人口は近い将来、5000万人を確実に下回るでしょう。日本人だけでやっていく時代は終わり、今後は国内外を問わず異なる国籍、価値観の人々とも一緒に仕事をするグローバル人材になることが求められます。

また、2015年の野村総研の調査では、日本の労働人口の約49%が就いている職業が、人工知能やロボット等で代替可能になるとされています。

これからの社会を生き抜くには、自ら価値を創造できる人材にならなければなりません。

今までは、1から10、10から100をつくる人材が重宝されてきましたが、今後は「0から1」をつくり出せる力が必要であり、それを育むのがISAKです。

自分自身に対する問いを立てる

ISAKでは、大きく3つの力を養います。

1つ目は「多様性に対する寛容力」。インターナショナルスクールで多様性というと、国籍の多様性がイメージされますが、それだけではありません。今、世界の紛争や社会問題を見ると、国籍や国境をめぐる争いだけでなく、宗教、歴史、ジェンダー、所得格差など、複雑な問題が絡み合っています。

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