シアトルに負けない起業都市へ 福岡がベンチャーを輩出する理由

2012年に「スタートアップ都市」を目指す方針を打ち出し、近年は全国トップクラスの開業率を誇るなど、成果をあげている福岡市。スタートアップ支援施策の展開、今後の方向性について、高島宗一郎市長が語る。

高島 宗一郎(福岡市長)

――なぜ、スタートアップ支援に力を注ぐことを決断したのですか。

高島:市長に就任した当時、国内外から高く評価されていた「住みやすさ」を、ビジネス・都市活力につなげられないかと考えていました。

そうした中、2011年にシアトルを視察する機会がありました。首都から遠く離れているにも関わらず、マイクロソフトやアマゾン、スターバックスなど名だたるグローバル企業が生まれ育っていて、それには豊かな自然や文化、高い交通利便性などの暮らしやすい環境、優秀でオープンな大学の存在など、クリエイティブな発想が生まれやすい都市特性が大きく影響していることを感じました。

その環境はまさに福岡と共通していると気づき、福岡市なら、シアトルに負けない世界に羽ばたく企業を生み出せると考えたのです。

さらに、開業3年以下の企業が雇用全体の約4割を生み出しているというデータもありますので、スタートアップを支援することで、新たな雇用創出につなげることも重要です。

そして、何よりも、リスクをとってチャレンジすることは素晴らしいという価値観が浸透し、チャレンジャーが尊敬される社会にしていきたいと考えています。

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