美容業界のブルーオーシャン 訪問美容で「感動のサービス」を

美容室の「当たり前」が、訪問美容では「当たり前」でない――。un.の湯浅一也代表は、高齢者施設で流れ作業のように行われていた訪問美容の世界に、「原宿のサロン」のようなサービスを持ち込み、事業を成長させている。

un.の訪問美容サービスは、髪を切るだけでなく、リラックスできる音楽を流し、良い香りのするアロマを炊くなど、五感を通じて、利用者の気持ちを前向きにさせる

病院や介護施設、個人宅に出向いて散髪を行う「訪問美容」。湯浅一也氏が代表を務めるun.(アン)は、訪問美容を専門に行う「trip salon un.」を運営している。2016年の利用者は約7200人、2017年は1万人を見込む成長企業だ。

湯浅 一也(un.代表取締役CEO)

従来の訪問美容に感じた不満

湯浅代表は北海道で生まれ育ち、美容の専門学校に通っていた時代から訪問型サービスに関心を抱いていた。

「お年寄りの多い地域だったので、雪の中でどうやって美容室に行っているのかと素朴な疑問があったんです」

専門学校を卒業後、自身の技術を磨くため、美容室の激戦地である東京・原宿の有名ヘアサロンに就職。美容師として着々とステップアップしながら、訪問美容という事業のアイデアを温め続けていた。

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