原点は「自分が使いたい」 プログラミング言語「Ruby」を開発

世界的に評価され、数多くのユーザーに支持されているプログラミング言語「Ruby」。「Ruby」開発者のまつもとゆきひろ氏に、「Ruby」開発の原点、さらなる可能性について話を聞いた。

毎年、松江市で開催される「Rubyワールドカンファレンス」。「Ruby」は今、世界中のエンジニアに利用されている

―まつもとさんにとって、「Ruby」開発の原点は何ですか。

まつもと プログラミングに興味を持ったのは、中学生のとき、父親が買ってきたポケットコンピュータがきっかけです。「BASIC」というプログラム言語を独学で覚えて、夢中になりました。

勉強していくうちに、世の中にはたくさんのプログラミング言語があり、それぞれが異なる発想でデザインされていることを知りました。それなら自分でつくってもいいんじゃないか、と。高校生のとき、自分が考えていた最強の言語のコードをノートに書いたんです。それが原点だと思います。

―独創的なアイデアの源は、どこから来ているのですか。

まつもと 「Rubyは独創的か?」と言われると、それは違うと思っています。「Ruby」自体は、「今まで無かった」「世界で初めて」というものではなくて、組み合わせやデザインが良かったんだと思います。

自分が使うためにつくり始めたので、自分にとって一番使いやすい言語を突き詰めました。それが支持されたのは、自分と同じ感性を持っている人が多かったということだと思います。

まつもと ゆきひろ プログラミング言語「Ruby」開発者、一般財団法人 Rubyアソシエーション 理事長

「Ruby」の進化を促す力

―「Ruby」が世界中のユーザーに支持されている理由は、何だと思いますか。

まつもと プログラミング言語とは、ソフトウエアを開発するための人工言語です。

「Ruby」を使ってアプリケーションをつくる人や、ツールをつくる人など、いろいろな人がいろいろな使い方をしています。つまりプログラミング言語の開発者は、単なる素材の提供者にすぎず、その素材は、開発者が想定していなかったような使い方もされています。

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