2016年1月号
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プロジェクトニッポン 岩手県

被災地で試される「起業家の精神」 継承される挑戦のメンタリティ

高橋 和良(バンザイ・ファクトリー 代表取締役)

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情報技術とは、情けに報いるための技術――。先端的な情報システムで、起業家として実績を築いてきた高橋和良氏は、その言葉のとおり、恩人たちに報いるために、被災地に移住。ゼロから事業を再スタートした。

バンザイ・ファクトリーが提供する、完全オーダーメイドの木製カップ「我杯(わがはい)」。素材には岩手の木や漆を使い、底には地場産業である南部鉄器製のコースターをあしらっている

岩手県陸前高田市に、木工品からパスタなど食品の製造までを手掛ける、不思議な業態の企業がある。その会社は、バンザイ・ファクトリー。同社は、3.11後に陸前高田に拠点を移し、被災地で事業を再スタートさせた。

バンザイ・ファクトリーが、2015年7月に発売した「三陸甘露煮」は、復興庁の設立団体主催の復興ビジネスコンテストで大賞を受賞。同商品は、ワカメの茎部分など、地元の漁師が使えないと思って捨てていた水産資源を使い、開発した。バンザイ・ファクトリーの代表取締役、高橋和良氏はこう振り返る。

「漁師の方に聞くと、最初は『捨てているものなんて、何もない』と言っていたのですが、一緒に海まで行って観察していると、採ったものを選り分けて作業している。改めて聞いてみると、実際には未利用の資源があることが見えてきました」

高橋代表は1961年生まれ。幼少期の一時期を陸前高田で過ごした経験がある。就職で東京に出て、その後は県内の盛岡などで暮らしていたものの、陸前高田には地縁がないような状態だった。改めて陸前高田に戻った背景には、恩人でもある地元の経営者の存在があった。

高橋 和良 バンザイ・ファクトリー 代表取締役

2度の起業を成功させる

高橋代表は25歳の頃、友人と共に流通情報システムの会社を起業。手打ちのレジからネットワーク化されたPOSに移行する時期で、商機をつかんだ高橋代表の会社は成長を遂げた。

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