被災地で試される「起業家の精神」 継承される挑戦のメンタリティ

情報技術とは、情けに報いるための技術――。先端的な情報システムで、起業家として実績を築いてきた高橋和良氏は、その言葉のとおり、恩人たちに報いるために、被災地に移住。ゼロから事業を再スタートした。

バンザイ・ファクトリーが提供する、完全オーダーメイドの木製カップ「我杯(わがはい)」。素材には岩手の木や漆を使い、底には地場産業である南部鉄器製のコースターをあしらっている

岩手県陸前高田市に、木工品からパスタなど食品の製造までを手掛ける、不思議な業態の企業がある。その会社は、バンザイ・ファクトリー。同社は、3.11後に陸前高田に拠点を移し、被災地で事業を再スタートさせた。

バンザイ・ファクトリーが、2015年7月に発売した「三陸甘露煮」は、復興庁の設立団体主催の復興ビジネスコンテストで大賞を受賞。同商品は、ワカメの茎部分など、地元の漁師が使えないと思って捨てていた水産資源を使い、開発した。バンザイ・ファクトリーの代表取締役、高橋和良氏はこう振り返る。

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