「本物」をつくり、自ら届ける 6次産業化の先駆者が語る想い

宮崎県でも、いち早く6次産業化に取り組んだ桑水流畜産。そのブランドは全国に知れ渡り、今や百貨店食品売り場の常連だ。桑水流浩蔵社長が語る、6次産業化成功の条件とは。

5000頭の大白黒豚を愛情をこめて飼育している

創業60年を超える桑水流畜産は、霧島連山の麓に広がる小林市の豊かな自然の中で養豚業を営んでいる。豚の育成から精肉、加工品の製造、販売まで一貫して行う、「6次産業化の先駆者」と言われている。

自社ブランド「桑水流黒豚からいもどん」を使った主力商品のみそ漬けは、首都圏をはじめ、中部、関西など、生き馬の目を抜く大都市の百貨店の食品売り場においても、年間売り上げが5年連続で全国トップ10入りしているほどだ。しかし、その座に登りつめるには数々の苦労があった。

最後まで自分たちの手で

「第6次産業という言葉は、実はウチの発明なんです」と、話すのは代表取締役の桑水流浩蔵氏。1956年生まれで、地元の高校を卒業後、家業であった養豚業を継いだ。しかし、仔豚を育てるだけでなく「お客様の元に届く最後まで、自分たちの手でこだわりたい」という想いがあり、生産から加工、販売までを一貫して行う事業構想が浮かんだという。

桑水流浩蔵 桑水流畜産 代表取締役社長

1996年、銀行や役場、JA、県の関係者の前で、生産業の「第1次」と加工業の「第2次」、販売業の「第3次」の、すべてを「足した」ものを「第6次」とする事業形態についてプレゼンした。自らの発想から生まれたネーミングであった。そして、JAを通して当時の農林漁業金融公庫の融資を受け、「田舎夢来」と名づけた加工販売施設を立ち上げることから本格的に事業がスタートした。

桑水流氏が使用した「第6次産業」という言葉は、プレゼンのときは驚かれたが、その後、桑水流畜産の成功とともに国の補助事業の名称にも採用されるなど定着していく。

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