最高水準の予防医療検診

予防医療検診の大切さを伝え続けているグランドハイメディック倶楽部。世界で初めてPETを検診に導入し「山中湖方式」として世界的に知られる検診システムは、国が目指す健康寿命延伸の観点からも大きく注目されている。

ここ数年、日本でも注目されるようになった予防医療やセカンドオピニオンの存在だが、これに20年余り前から取り組んできたのが、会員制の総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」を展開しているハイメディックだ。

同社は会員制リゾートホテル最大手であるリゾートトラストのグループ会社として設立した。東京大学医学部附属病院内や東京ミッドタウンの他、山中湖や大阪心斎橋など計4か所に検診施設を開設し、常に高度な予防医療を提供している。著名人の会員も多く、顧客満足度も高い。全ての施設に最新鋭機器を導入しているが、高精度な検診を実現するのは機器の性能だけによるものではないと、理事長の川田志明氏は語る。

川田志明・かわだしあき(グランドハイメディック倶楽部 理事長/慶應義塾大学名誉教授/医療法人社団山中湖クリニック 理事長)

「先進機器に精通した医師陣のダブルチェック体制で、三大生活習慣病のがん、脳疾患、心臓疾患などの早期発見や予防医療に取り組んでいます」

さらに魅力なのが、グランドハイメディック倶楽部の治療サポート網だ。もし、検診によって病気の疑いが発見された場合、症状はもちろん自宅からの距離等を考慮しながら、全国から最適な病院を選定し、紹介してくれる。その手続きをきめ細やかに行ってくれるのが、看護師の経験を積んだ医療コンシェルジュだ。

「単に紹介状を書いたり電話を入れるというだけではなく、コンシェルジュが会員様に代わり病院の予約を入れ、症状をより詳しく病院側に伝え、サポートしています」

世界が認めた「山中湖方式」

「山中湖クリニック」は富士山を望む、高級会員制リゾートホテル「エクシブ山中湖」の地下2階に開設されている

同倶楽部が一躍注目されたのは、1994年、世界で初めてPET検診を本格的に導入したことだ。PETは陽電子放出断層撮影法という検査で、体内の細胞を断層画像として捉えることができる。がん細胞が正常細胞の3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用し、FDGというブドウ糖に似た薬剤を投与しながら小さながんの早期発見を可能にした。臓器を特定せず、全身を一度に診る事ができるのも大きな特長だ。

FDGを使ったPET検診では、僅だが放射線が放出され、患者は被ばくすることになる。その量は年間の自然放射線による実効線量の数倍程度だが、日本は放射能に対する評価が特に厳しい。そのFDGを使用したPETが、病院での診断・治療ではなく、検診に使われるという。もちろん専門家が十分に現地視察した上で導入を決めたものだが、当時は理解を得るのは難しかった。

PETの導入には医療法に加え、当時の科学技術庁が主管する放射線障害防止法をクリアする必要がある。結果、当初計画していた都心の導入は見送り、建設中だった富士山を臨むエクシブ山中湖内の検診施設に導入した。これがリゾートホテルで、のんびりと寛ぎながら健康状態もチェックできるという倶楽部のセールスポイントになり、検診に対する重々しいイメージも払拭された。

PETを導入して間もなく成果が表れた。僅か4㎜の初期のがんを発見し、2cm以下のがん発見は困難とされた当時の常識を覆し、世界を驚かせた。このPETを中心に、MRI(核磁気共鳴画像法)、CT(コンピュータ断層撮影)、超音波、血液検査等を組み合わせた徹底した検診システムは、がんの発見率を大幅に引き上げた。

この検診方法は諸外国の手本となり、「山中湖方式」として世界中に知られることになった。検診に対する意識が広まり、各所でPETを導入する気運が高まると、安全に取り扱うためのガイドラインが必要になった。この時、既にハイメディックは10年間で2万例の検診データを持っており、これが初のガイドライン作成に大きく貢献した。

「2004年にPETのがん検診に関するガイドラインが発表されました。これには山中湖クリニックのデータを参考にしていると記されています。我々の努力してきた業績が記されているのは誇らしいですね」

グランドハイメディック倶楽部会員が満足するポイント

1 生涯のパートナー「倶楽部ドクター」

一般的に主治医のことをホームドクターというが、グランドハイメディック倶楽部の倶楽部ドクターは、ホームドクターの領域を超え、生涯のパートナーとして心身両面からの的確なサポートで健康寿命を延ばすことを使命としている。

2 世界で認められた検診「山中湖方式」

PET検診のパイオニアで、「山中湖方式」として世界的に評価されているグランドハイメディック倶楽部の複合検診システムは、自覚のないまま進行してしまう3大生活習慣病等の発見率を飛躍的に高めている。

3 最新鋭の検査機器と精通した医師陣

PETとCTを一体化させた、より精度の高いPET/CTをはじめとする最新鋭の検査機器の導入に加え、機器の性能のみに頼らない経験豊かな医師陣が会員1人ひとりに時間をかけて精密な検査を行っている。

4 全国に広がる多数の協力支援病院

東京大学医学部附属病院内に検診施設を設け、さらに2016年度には京都大学医学部附属病院に検診施設を開設予定。大学病院の系列等を問わず、全国に協力支援病院の広いネットワークを有し、常に最適な医療機関を紹介する体制が整っている。

5 テーラーメイドのエイジングケア※

グランドハイメディック倶楽部では、会員1人ひとりの検診と経年データに基づき、医師が自ら監修したサプリメントや美容医療など、テーラーメイドによる高度なエイジングケアを提供している。

※ 年齢に応じたケア

PETとCTの検査を同時に行えるPET/CT

がん細胞を目立たせることのできるPETと細部まで映しだすCTを組み合わせることにより、より鮮明に腫瘍の位置や大きさを撮影し、初期のがん発見率を高める

東京大学医学部附属病院と共同研究

ハイメディックが開拓したPET検診は大きく進歩した。山中湖に導入されてから10年経ち、安全に取り扱っていることが確認されると、国も大都市圏のPET設置を解禁した。ハイメディックも2005年に大阪、翌2006年に東京にPETを導入した。

その内の1つ、東京の検診施設「ハイメディック・東大病院」はその名の通り東京大学医学部附属病院内にある。これは当時、東大病院が進めていた「東大病院22世紀医療センター」構想による産学連携により、ハイメディックがパートナーとして選ばれたことで実現した検診施設だ。

その後、寄付講座「コンピュータ画像診断学/予防医学講座」を開設。会員様の検診データが東大病院の研究に反映され、その成果がフィードバックされることでサービス向上に繋がるというわけだ。

「東大病院22世紀医療センター」内にある「ハイメディック・東大病院」

さらに拡がるネットワーク

親会社のリゾートトラストは会員制リゾートクラブ業界トップの地位を23年間にわたり独走し続けている。※ その勢いのままハイメディックも新たな展開に次々と着手している。2016年春、京都大学医学部附属病院の敷地内にハイメディック棟を寄付し、ここを拠点とした検診コースを新設する。PET/CTが2台導入される予定で、生活習慣病予防のための共同研究が行われる。

※ 2014年11月12日 日経MJ「第32回サービス総合調査」の「会員制リゾートクラブ」ランキングより

京都大学医学部附属病院内「ハイメディック棟」

2016年夏には、名古屋市の中心街に「ハイメディック名古屋」が開設する予定だ。MR/PETや乳房用PETなどの最新鋭機器を導入予定で、完成すれば中部エリア初の検診施設となる。

中部エリア初の検診施設「ハイメディック名古屋」

さらに、リゾートトラストが運営する有明の東京ベイコート倶楽部メディカルフロアにPET検診施設を新設する。これは、「ハイメディック・ミッドタウン」利用者を中心とした検診施設となり、2015年5月頃の稼働を予定している。ハイメディックがPET検診を導入して既に20年が経ち、検診に対する世の中の意識も大きく変わった。

会員制ホテル「東京ベイコート倶楽部」内に開設予定のPET検診施設の受付

しかし、未だに大きな課題が残されている。わが国は世界―の長寿国で平均寿命が高いが、健康寿命は10年も低い。この10年間の膨大な医療費の負担と家族の介護負担は大きな社会問題になっている。そのため、国をあげて健康寿命の延伸を目指している。高齢化社会が進む中、グランドハイメディック倶楽部の役割は今後ますます大きくなるだろう。

グランドハイメディック倶楽部の魅力とは

グランドハイメディック倶楽部会員である鈴木様ご夫妻

グランドハイメディック倶楽部の会員数は現在約12,000名。会員権価格や年会費は決して安いものではない。それでもグランドハイメディック倶楽部に入会したい人は後を絶たないという。その魅力とは何か?会員の鈴木ご夫妻に訊ねてみた。夫の英仁さんは会社を経営していたが、若い頃から行っていた投資が成功したこともあり、早期にリタイア。現在は妻の由美子さんと娘さんの3人でのんびりと過ごしている。

東京ミッドタウン・ミッドタウンタワーの6階に「ハイメディック・ミッドタウン」とその検診委託先の「東京・ミッドタウンクリニック」がある

「入会したきっかけは、ハイメディック・ミッドタウンの検診委託先、東京ミッドタウンクリニックの田口淳一院長です。初めて会った時に感じた事ですが、私と同じ目線で会話してくれたのが、すごく印象が良かった。私以外にも多くの皆さんが経験してきたかと思いますが、これまでの病院は、診察室に入ると、先ずは『何、何処が悪いの?』と質問され、圧倒されることが度々ありました。ところが、田口院長は、とても気さくで話しやすい。雑談にも気軽に応じてくれますので、何でも相談しやすいですし、信頼関係も生まれます。これは、田口院長だけではなく、ハイメディック・ミッドタウンの他の先生方やコンシェルジュの皆さんも同じです」

英仁さんは見た目も若々しくてスリムだが、かつてはストレスで100㎏を超えるほど太っていたという。

「田口院長が、『これから若くなる訳ではなく、歳をとっていくので、この状況でいくと身体の色んな不調がでてきてしまいます。ですので少しお考えになったらいかがですか?』とやさしく諭してくれるのです。これをしなさい、あれをしなさい、とは決して言いませんが、逆に本当に心配して下さることが伝わってきましたので、これは考えなければという気持ちにさせてくれました」

今の体重になって既に2年経つが、リバウンドも無いという。さらには、妻の由美子さんもクリニックに通い、スリムで健康的になったそう。ご夫婦そろって健康状態は良好だ。食生活にも気をつかい、生活も規則正しくなり、足りない栄養素も随時指導してくれるので、自らすすんでサプリメントで補充するようになった。

振り返れば、自然と健康に対する意識が高まったという。もちろん、田口院長の人柄だけで会員になった訳ではない。倶楽部ドクターの経験豊富な技術も英仁さんを感動させた。

「内視鏡を鼻から入れるのは辛いですよね。でも、ここは全然辛くないんです。上手いんですよ(笑)」

由美子さんも、かつては怖かった内視鏡検査について、いつの間にか自分の胃の中の映像を見ながら雑談していたと振り返る。さらに、由美子さんは医療機関のサポートが歯科医にまで及んでいることに驚かされる。

医療はもちろん、美容を含めて全て任せることができるという。鈴木さん夫妻はクリニックを訪れるのを、知人の自宅を訪れるような感覚だと楽しそうに語る。

先日も田口院長に英仁さんが太っていた頃の写真を見せて、盛り上がったという。英仁さん曰く、「気を遣わない程度に気を遣っていただいています」万全の予防医療技術と接しやすい人柄がグランドハイメディック倶楽部の大きな魅力だという。

来院時のお出迎えから見送りまで、専任のコンシェルジュが対応し、検診のアテンドや身近な相談相手としてなど、多方面で会員をサポート

「ハイメディック・ミッドタウン」の会員専用特別診察室

 

 

お問い合わせ

  1. 株式会社ハイメディック
  2. TEL:0120-374-004
  3. 受付時間:平日9〜17時(土日祝は休み)

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