2014年8月号
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地域未来構想 岐阜県

世界で開花する「刃物の伝統」

遠藤宏治(貝印 代表取締役社長)

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使い捨てカミソリで約40%ものシェアを誇る刃物メーカー、貝印。3代目・遠藤宏治社長は、「刃物の町」関市の伝統を受け継ぎつつ、ブランド力を高めて、海外でもビジネスを拡大している。

700年以上の歴史を持つ日本最大の刃物の都、岐阜県関市で創業した貝印
伝統的な「野鍛冶の精神」を受け継ぎ、卓越した職人技で生産技術の向上に挑む

岐阜県関市。言わずと知れた刃物の町だ。

関市で刃物づくりが始まったのは、今から700年以上前。刀鍛冶の焼き入れに欠かせない良質な水と松の炭、赤土を求めて、九州から刀匠の「元重」が移り住んだのが始まりと言われている。

戦国時代には、「関の孫六」として知られる「二代目兼元」が登場、独特の技法で頑丈な刀を作り、名刀の産地として関の名を世に知らしめた。武士の時代が終わった後も、その技術は伝承され、今では、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドとともに「刃物の3S」として世界的にも知られている。

その刃物の町、関市で生まれ、刃物メーカーとして抜群の知名度を誇るのが、貝印だ。

遠藤宏治 貝印 代表取締役社長

貝印は、1908年に初代、遠藤斉治朗がポケットナイフのメーカーとして創業。1932年に、当時外国産がほとんどだった安全カミソリ(カバーで覆われた両刃のカミソリ)の替刃製造を始めたことで全国に知られるようになった。

2代目の斉治朗は、安全カミソリの卸売会社を設立するとともに、新たに軽便カミソリ(持ち手に刃がついた包丁型のカミソリ)の製造にも着手、さらに、鋏や包丁、つめ切り、医療用刃物など、カミソリ以外の刃物にも商品の幅を拡げることで事業を拡大した。こうした旺盛なチャレンジ精神を持つ2人の経営者の跡を継ぎ、現在、3代目として貝印を率いるのが、遠藤宏治社長である。

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