2014年7月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

新発想で挑むヘルスケア

医療ビッグデータで市場を創出

森川富昭(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 環境情報学部准教授)

1
​ ​ ​

「電子健康記録」、「生涯医療記録」と訳されるPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)。新たなヘルスケアサービスとして注目され、医療情報のパラダイムシフトが進む。慶応義塾大学大学院の森川富昭准教授は、日本でのPHR構築に積極的に取り組む。

カルテの電子化は進んでいるものの、データの方式は標準化されていないため、情報の共有は進んでいない

人が生まれてから生涯を終えるまでの間には、医療や健康に関する多くの情報がデータ化されて残ります。それらの情報を蓄積し、共有・活用していく仕組みがPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)です。

情報産業においては、スマートデバイス化、クラウド化が進み、誰もがいつでもどこでもネットワークにつながることができる時代になっています。

こうした時代背景の中で、自らの情報を自らの健康や幸福のために活用する人は、今後どんどん増えていくでしょう。自分の健康管理を自らができる社会を作る。PHRは、その基盤となるヘルスケアサービスです。

プラットフォーム設計が重要

病院では今、電子カルテ化が進んでいます。しかし、その情報を患者に開示するかどうかは、開示することをサービスと考える病院と、開示はできないとする病院に二極化しています。

また、日本の医療業界ではガバナンスが効かないため、必要なデータをなかなか集めることができません。この点、アメリカでは、保険組合などが病院を運営していることが多いため、ガバナンスが効きます。ガバナンスが効く社会でのPHR設計と効かない社会でのPHR設計は全く違ってくるのです。

サスティナブルなPHRの構築においては、健康・医療・介護など分散しているデータを1ヵ所に集め、基盤となるプラットフォームを設計し、ビッグデータとして解析できるようにすることが重要です。そうすれば、活用の方法はいくらでも見つかります。

残り66%

1
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる