海外ベンチャーが示す「新潮流」

アメリカの4大デジタルヘルス特化型インキュベーターに出資する、ヘルスケアIT国内大手のエス・エム・エス。事業開発本部長の安川氏は、ニューヨークに赴き、ヘルスケア・ベンチャーの最新動向を探る。

投資家にプレゼンするアメリカの起業家たち。ショーアップした演出で「このサービスで世界を変える。それが私たちだ!」などと表明し、場を盛り上げる
Photo by tedeytan

医療、介護、アクティブシニアにおける情報インフラの構築などにより、創業8年で東証一部に上場したエス・エム・エス。近年は台湾、シンガポール、スリランカ、ベトナム、フィリピンなどアジアを中心とした世界進出において活発な展開を見せているが、昨年4月にはアメリカ4大デジタルヘルス特化型インキュベーターであるBlueprint Healthに出資したことを発表した。

海外をベンチマークする意味

現地を視察した事業開発本部の本部長を務める安川新一郎氏は、「最先端のサービスを知るために、ベンチマークとしてアメリカのヘルスケア・ビジネスを理解しておくのは、非常に有効」と印象を語る。

安川新一郎
エス・エム・エス 事業開発本部長

「海外で流行しているからといって同じヘルスケア・サービスを日本で展開できるかというと、それは法制度の問題もあり、一概には言えません。しかし、実際に現地に行って起業家の話を聞くと、日本で、さらには海外での事業開発や投資の参考となる部分がすごくあります。例えば、特定疾患のコミュニティサイトは同時多発的に次々と生まれてきていて、大きな潮流となっている。そうした動向を知っていると、正しい方向で議論もしやすくなります」

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