すべては「つくる人」のために

『つくる人を増やす』を経営理念に掲げるカヤック。理念を重視するその経営スタイルは、後続のベンチャーにも大きな影響を与えている。柳澤大輔CEOは、「言葉が組織のあり方を決める」と語る。

柳澤 大輔
カヤック 代表取締役CEO

自ら「面白法人」を名乗るカヤック。1998年の設立以来、次々とユニークなコンテンツ、ウェブサービスを生み出し、成長を続けてきた。CEOの柳澤大輔氏は、「言葉が組織のあり方を決めると本気で信じている」という。

「2、3年だったら、ノリで面白さを楽しめるかもしれない。なぜカヤックが15年も一生懸命に面白くあり続けられるかといえば、それは『面白法人』という言葉があるから。僕たちは『面白法人』と称することで、面白い存在であり続けることを自分たちに課している」

言葉の響きも考え、
理念を見直し

言葉を大切にする会社、カヤックが掲げる経営理念は『つくる人を増やす』。そして、『つくることは、自分を見つめること』、『つくることは、誰かに与えること』、『つくらない人を、つくる人にする』という言葉が続く。

柳澤CEOは創立時のメンバーと理念をつくる際、自分たちの価値観を言語化することからスタートした。

「どんな会社にしたいかを考えたときに、『何をやりたいか』よりも『どんな組織にしたいか』、『どんな人がいたらいいのか』、『どんな働き方をしたいか』などの言葉のほうが多かった。最終的には、組織の指針と成長への事業展開の両方を含んだ、今の表現になっていった」

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