脱・依存、厳しさの先に成長あり

大日本印刷の社内ベンチャー制度で、30代前半にして「社長」に就任。大企業の子会社としてのメリットを活かしつつも、「自立」に向けた取組みも強化し、成長につなげている。

買い物をする際、金額等に応じて得られる「ポイント」。獲得したポイントに応じて様々なサービス、商品、金券等が得られるこの分野の市場規模は、1兆円にのぼると言われている。

この「ポイントサービス」の専門支援をベースに、生活者マーケティングなどの分野で業績を伸ばしているのがエムズコミュニケイトだ。同社は、大日本印刷が2000年にスタートした社内ベンチャー制度から生まれた企業で、03年9月、入社11年目の女性社員によって設立された。

初年度から黒字化を実現

その女性社員で、現在、代表取締役社長を務めるのが岡田祐子さん。30代前半の女性による社内起業は現在でも珍しいが、どういった経緯で起業に至ったのだろうか。

岡田祐子
エムズコミュニケイト代表取締役社長

「入社10年目の頃はポイントカードの営業支援をしていましたが、得意先も営業も生活者の視点が欠けていると感じていたんです。その課題を解決するために、きちんとアドバイス対価を得てポイントサービスの質を高めるコンサルティングやポイント導入時のナビゲーターサービスという構想が浮かびました。ちょうどその時、偶然にもイントラネットで『社内ベンチャー募集』という書き込みを見たんです」

自分のアイデアをきちんと形にしたいと強く感じ、事業計画書の書き方を学んでいた岡田さんは、思い切って応募した。

しかし、代表就任は青天の霹靂だったという。

「それまで私は部下もチームも持ったことがなかったので、自分がトップになるなんて考えてもみませんでした。企画が通ったら、トップを加えてもらおうと思っていたんです」

役員は、この企画に乗り気だった。

そして、こう言った。

「言い出したあなたがやりなさい」

こうして、大日本印刷の子会社となるエムズコミュニケイトが誕生したのである。

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