再生医療、産業化への道

日本で初めて再生医療事業をビジネス領域として切り開いたジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)。再生医療事業の構想について、事業構想大学院大学のサロンスピーチにて、小澤洋介社長が語った。

濃い内容のプレゼンテーションに引き込まれる来場者。「迷うときはいつも企業理念に立ち返る」(小澤社長)

J-TECは私の父・小澤秀雄が創業した会社です。父は眼科医療機器メーカー・ニデックの創業社長でもあります。1994年、父はニデックの社内に「21世紀委員会プロジェクト」を設立。

この部署のミッションはひたすら新規事業の種を探すことでした。ただし、新しければなんでもいいのではなく、1000億円の市場があり、100億円の売り上げが得られて、10億円の利益が見込める領域という条件が付けられました。「21世紀委員会プロジェクト」はECサイトの運営、太陽光発電システムの開発など、いくつかの事業領域を候補として挙げました。ニデックがそこから選んだものが、ティッシュ・エンジニアリング、つまり再生医療だったのです。

私はこのときIT関連がよいのではないかと思ったのですが採用されませんでした。ITにはすでに先駆者がおりました。ニデックがティッシュ・エンジニアリングを採択した大きな理由は、日本で誰も手がけていなかったからなのです。

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