2013年8月号
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アイデアが生まれる瞬間

アイデアは技術でなく生き方

神田昌典(経営コンサルタント/作家)

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ロジカル・シンキングから革新的な発想を生み出すことはできない。アイデアを生み出すためには、行動して脳に負荷をかけ続け、既存のパラダイムを崩すことに挑戦する「生き方」が求められる。

卓越したアイデアはふとしたきっかけで思いつく、そう思っている人は多いのではないだろうか。確かに「シャワーを浴びているときにひらめいた」、「散歩しているときに思いついた」、「トイレに入っているときにハッとした」と、まるで天からの啓示のようにアイデアが飛び出してきたと語る人もいる。

そのため深く考えて頭を悩ますよりも、心身ともにリラックスして頭の中を空にしたほうがアイデアを生むのに効果的だと考えがちだ。

しかし、これは嘘である。たまたま思いついた時のシチュエーションがリラックスしている状態だっただけで、これはアイデアが生まれる瞬間の表面的な部分を切り取っているに過ぎない。

後述するが、アイデアを生み出すには4つのステップが必要だ。

ビジネスシーンでこれまで優れた発想を生むとされていたのが、ロジカル・シンキングだ。つまり論理的に筋道を立てて考えれば、より良い答えにたどり着くという思考法だ。ところが、これでは革新的な発想が生まれないことがわかってきた。

なぜなら、論理的に過去から現在までの事象を詳細に分析しても、これまでのパラダイムからは抜け出せないからだ。ロジカル・シンキングでは、現状を打ち破るようなアイデアにたどり着くことはできない。革新的なアイデアを生み出すためには、パラダイムを壊すことが必要なのだ。

米国では、こうした手法の限界を打ち破るための研究が進んでおり、ハーバード大学では「メタファーやイメージを活用することが大切」という研究成果も出ている。

「誰かのために」が行動を生む

発想法として、『アイデアのつくり方』を著したジェームズ・W・ヤングの「アイデアは既存の知識の組み合わせ」という考え方もよく知られている。ただし、これは1940年代の工業化時代を迎える時代に提唱された手法で、膨大にある既存知識の中からどれを組み合わせればよいのかはブラックボックスだ。

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