変化に強い、しなやかな産業構造をめざす
2006年、10市町村が合併した新市津市。合併後10年のまちづくりに向けた後期計画が4月からスタート。「郷土のために尽くす」と志を掲げる前葉泰幸市長の政策は......。
――市の産業構造の特長を教えてください。
津は古くは安濃津と呼ばれ、日本三津の一つとして対外貿易を行った港町でした。戦国から江戸時代には城下町として栄え、伊勢神宮への参宮街道の宿場町としても賑わいました。昔から商家が多く、現在でも産業構造の24%を商業(卸売・小売業)が占めます。「ものづくり」も盛んで、戦前は紡績業、高度経済成長期は造船、現在では電気機械・輸送用機械・金属工業・金型・食料品など、多様な発展を遂げています。農業、漁業、林業もあり、全体としてはバランスの取れた経済産業構造となっています。
――特に大きな企業はありますか。
従業員約1200人を抱えるパナソニックエコソリューションズ社の津工場や、ベビースターで有名なおやつカンパニー、年間2億4千万本ものあずきバーを製造する井村屋など、全国レベルの企業が多く集積しています。また、紡績業から始まり津で70年以上事業を展開してきたクラボウ三重工場が、2012~13年にかけ新工場を操業。電子部品や半導体の関連部材、次世代ディスプレイ用部材として需要が広がる新素材、スーパーエンプラフィルムの開発・製造を集約し量産体制を整備します。歴史ある企業の新分野への挑戦が、津の新たな活力となることと期待しています。
企業誘致はビジネス的発想で
――11年の就任直後から企業誘致に力を入れていらっしゃいます。
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